今回の建設IT注目情報 ~フォーラムエイト「3D&バーチャルリアリティ展ブース」~

 6月23日から25日まで東京ビッグサイトで開催された第18回3D&バーチャルリアリティ展では、3Dレーザースキャナーや3Dプリン ター、3D設計システムなど、仮想と現実の3次元空間を結び付ける様々なシステムが出展されました。

 会場内の入り口近くにブースを設けたフォーラムエイトは、バーチャルリアリティー(VR)ソフト「UC-win/Road」やドライビングシミュ レーターなどを展示しました。

 VR製品や展示パネル、セミナースペースをところ狭しとレイアウトしたブースは、ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、
 
VRソフトで設計、検討
 
した成果物だったのです。

 ブースの設計、検討に当たっては、外観や展示コーナーのレイアウトだけでなく、展示品の位置や方向、パネルやバルーンなどの彩色、照明の位置やライトの方向などを、VRソフトでリアルに表現しながら細かい修正を行いました。

 さらには、ブース周辺を通行する来場者の動きまでを群集流動解析によってチェックしたのです。

 VRソフトによって、現実の空間をどれだけ正確に予測できたのでしょうか。VRの画像と実際の展示会場を撮った写真を並べてみました。皆さんの評価はどうでしょうか。

ブースを設計中のVRソフトの画面(上段)。VRソフトで作成したCG( 下段左)と実際のブースの様子(下段右)(資料:フォーラムエイト、写真:家入龍太)

いろいろな角度から見たブースのVR画面と実際を比較したところ。VR は実際の様子をよく表していることが分かる。ドライビングシミュレーターは運転席部分が前後、左右に動くのでブースなどに接触しないように、置く角度を斜めにするなど位置を微妙に調整した(資料:フォーラムエイト、写真:家入龍太)

 実際のブースを見てみると、長方形のスペース内を水平、垂直だけでなく、斜め方向にも生かし た展示をしていることが分かりました。さすがにVRソフトで立体的に、いろいろな角度から検討してい るだけあって、スペースを効果的に生かしていました。

 同社がこれだけ自社ブースの設計に力を入れたのは、効果的な展示を行うこと以外にも狙いがあったのです。