見出しを自動的にしおりに変換

 次に、具体的にPDF化の手順を見ていこう。ワープロソフトなどで作成した文書をPDF形式に変換するには、PDFファイルの作成ソフトウエアが必要だ。安価なソフトの中には、しおりを作成できないものもある。これらのソフトは電子納品の報告書ファイル作成には使えない。

 ここでは、ワードで報告書をつくり、アドビシステムズのアクロバットでPDF化する場合について説明しよう。ワードには階層構造で見出しを付ける機能がある。この機能を使えば、PDF化の際に自動的に見出しの階層と同じようにしおりを設定できる。見出し1が章、見出し2が節、見出し3が項となる。

 報告書をPDF化してから、しおりを設定することもできるが、非常に手間がかかる。できる限り、元の報告書を作成する段階から、自動的にしおりを付けられるように見出しを設定しておこう。

 PDF化した後にしおりを付ける場合は、まずアクロバットでPDFファイルを開き、しおりを付けたい文字をマウスでドラッグして選択する。左側の「新規しおり」ボタンをクリックすると、しおりを作成できる。

(資料:NECソフト)
(資料:NECソフト)