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お絵かきから図面まで! エクセル感覚の無料CAD

2010/05/14

今回の建設IT注目情報 ~システムハウス福知山「AR_CAD」~

 表計算ソフトやプレゼンテーションソフトは、今やビジネスパーソンの必需品です。ちょっとしたイラストや説明図も、これらのソフトで描いてしまう人も多いでしょう。

 そんな人にお薦めなのが、「AR_CAD」です。簡単な図形を描いたり、グラデーションをかけて塗りつぶしたり、いろいろなファイル形式の画像を張り付けたりと、表計算ソフトの感覚で気軽に使えます。

 さらに本格的な図面作成にも対応しており、対応するCADファイル形式はJw_cadのJWW形式やAutoCADのDWG、DXF形式のほか国土交通省の電子納品に使われているSXF形式(p21、sfc)などがあります。

 では、いったいいくらなのかというと、

ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、

 
無料

 

なのです。

 ポスターや企画書作りから、本格的な図面まで作成できますので、パソコンに1本入れておくと便利に使えそうです。「AR_CAD MANIA」というオフィシャルサイトから誰でもダウンロードできますので、お試しください。

お絵かきソフトとしても、本格的なCADとしても使えるフリーの2次元CAD「AR_CAD」(資料:システムハウス福知山)

AR_CADのオフィシャルサイト「AR_CAD MANIA」(資料:システムハウス福知山)

 さて、これだけの機能を持ったCADソフトを開発し、無料で公開しているのは、いったいどんな人たちなのでしょうか。

イエイリはここに注目した! ~最初のバージョンは2001年に公開~

 AR_CADを開発しているのは、システムハウス福知山という会社です。サッシを設計・施工していた会社のシステム部門が前身で、現在は住宅の設計、施工に関するソフトなどを開発、販売しています。社名にあるように、本社は、京都府福知山市にあるのです。

 AR_CAD開発の歴史は古く、
 
2001年12月

 

に最初のバージョンを公開しています。

AR_CADを開発したシステムハウス福知山の荒木豊和さん(左)と白須一也さん(写真:家入龍太)

京都市福知山市にあるシステムハウス福知山の社屋(左)とJR福知山駅前に保存されている蒸気機関車「C11」(写真:家入龍太)

 8年以上前に公開されているにもかかわらず、建築、土木関係でこのソフトのことを知っている人は意外に少ないようです。

 2次元CADは建築、土木の設計者の間ではごく当たり前のツールになりました。「楽しく簡単に」をモットーに開発されたAR_CADは、CADソフトをさらに一般のビジネスパーソンにまで広げるかもしれませんね。

家入龍太(いえいり・りょうた)
1985年、京都大学大学院を修了し日本鋼管(現・JFE)入社。1989年、日経BP社に入社。日経コンストラクション副編集長やケンプラッツ初代編集長などを務め、2006年、ケンプラッツ上にブログサイト「イエイリ建設ITラボ」を開設。2010年、フリーランスの建設ITジャーナリストに。IT活用による建設産業の成長戦略を追求している。

家入龍太の公式ブログは、http://www.ieiri-labo.jp/。ツイッターは、http://twitter.com/ieiri_lab

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