イエイリはここに注目した! ~最初のバージョンは2001年に公開~

 AR_CADを開発しているのは、システムハウス福知山という会社です。サッシを設計・施工していた会社のシステム部門が前身で、現在は住宅の設計、施工に関するソフトなどを開発、販売しています。社名にあるように、本社は、京都府福知山市にあるのです。

 AR_CAD開発の歴史は古く、
 
2001年12月

 

に最初のバージョンを公開しています。

AR_CADを開発したシステムハウス福知山の荒木豊和さん(左)と白須一也さん(写真:家入龍太)

京都市福知山市にあるシステムハウス福知山の社屋(左)とJR福知山駅前に保存されている蒸気機関車「C11」(写真:家入龍太)

 8年以上前に公開されているにもかかわらず、建築、土木関係でこのソフトのことを知っている人は意外に少ないようです。

 2次元CADは建築、土木の設計者の間ではごく当たり前のツールになりました。「楽しく簡単に」をモットーに開発されたAR_CADは、CADソフトをさらに一般のビジネスパーソンにまで広げるかもしれませんね。

家入龍太(いえいり・りょうた)
1985年、京都大学大学院を修了し日本鋼管(現・JFE)入社。1989年、日経BP社に入社。日経コンストラクション副編集長やケンプラッツ初代編集長などを務め、2006年、ケンプラッツ上にブログサイト「イエイリ建設ITラボ」を開設。2010年、フリーランスの建設ITジャーナリストに。IT活用による建設産業の成長戦略を追求している。

家入龍太の公式ブログは、http://www.ieiri-labo.jp/。ツイッターは、http://twitter.com/ieiri_lab