支援ソフト活用法 異なるソフト間でデータを受け渡す

 異なる電子納品支援ソフト間でデータの受け渡しをする方法について解説しよう。例えば、下請け会社が電子納品支援ソフトを使って写真や図面などを管理しているケースもあるが、元請け会社と同じ支援ソフトを使っているとは限らない。あるいは、同じ社内でも支援ソフトの特徴に応じて、複数のソフトを使い分けている場合もある。

 ほとんどの支援ソフトは、電子納品の要領に準拠したデータを出力するだけでなく、読み込む機能も持っている。電子納品形式のデータを中間ファイルとして利用すれば、データの受け渡しが可能になる。

 「蔵衛門御用達」(NECソフト)で写真を整理し、「電納ヘルパー」(川田テクノシステム)で写真以外の成果品を整理するケースをみてみよう。

 まず、蔵衛門で整理した写真データを、電子納品の要領に準拠した形式で出力する。次に、それを電納ヘルパーで読み込む。「媒体読込」ボタンをクリックし、読み込むデータの管理ファイルを指定する。

 読み込む際には、読み込んだデータをすべて既存のデータに上書きするか、あるいは既存のデータで未入力の個所だけを読み込むようにするかを指定できる。

蔵衛門御用達で写真データを電子納品形式で出力する(資料:NECソフト)
蔵衛門御用達で写真データを電子納品形式で出力する(資料:NECソフト)

電納ヘルパーで電子納品データを取り込む。「媒体読込」ボタンをクリックし、出てきたダイアログで管理ファイルを指定する(資料:川田テクノシステム)
電納ヘルパーで電子納品データを取り込む。「媒体読込」ボタンをクリックし、出てきたダイアログで管理ファイルを指定する(資料:川田テクノシステム)