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日経コンストラクショントップ

賢い電子納品

第6回 電子納品における納品物の作成

スタイルシートで納品物を見やすく

2010/05/27

初出:「日経コンストラクション」2008年3月28日号
* 記事は原則執筆時の情報に基づいています。初出から2年が経過していますが、現在でも電子納品の基礎知識についての情報ニーズが高いことから、ケンプラッツで再掲載します(全12回・隔週木曜掲載予定)


 年度末は工事の完成目前で、電子成果品の作成に忙しい読者も多いことだろう。

 今回は納品物をまとめる際の留意点と、さらに良いものにする工夫について説明する。

 電子納品要領では、各管理ファイルを閲覧しやすくするために、レイアウトを規定する「スタイルシート」と呼ぶファイルを追加してもよいことになっている。通常、XML形式の管理ファイルは、専用のビューワーがないと表示できない。スタイルシートを付けると、インターネットエクスプローラーなどの閲覧ソフト(ブラウザー)を使って管理ファイルを表示できるようになる。

 スタイルシートの添付は義務ではないが、使用している電子納品支援ソフトに作成機能があるのなら、ぜひ利用したい。発注者にとっては、ビューワーの入っていないパソコンでも内容を確認できるようになるので、使い勝手がよくなる。

 写真管理ファイルにスタイルシートを付けたときのファイル構成を左下に示す。「PHOTO.XML」が管理ファイル、「PHOTO04.XSL」がスタイルシートだ。同じフォルダー内に管理ファイルとスタイルシートを一緒に置くことで、管理ファイルをブラウザーで開けるようになる。

写真フォルダーの構成。写真管理ファイル「PHOTO.XML」と一緒にスタイルシート「PHOTO04.XSL」を置くと、ブラウザーで管理ファイルが見られるようになる(資料:NECソフト)

 下が、スタイルシートを使ってXML形式の管理ファイルをブラウザーで表示したものだ。ここでは、写真のファイル名を一覧表示した。ファイル名をクリックすると、別ウインドーで写真が表示される。

写真管理ファイルをブラウザーで表示したところ。写真ファイル名をクリックすると、別ウインドーで写真が表示される(資料:NECソフト)

フォルダーごと書き込まない

 納品物のデータは通常、CD-Rに書き込んで提出する。支援ソフトで作成した電子納品データを、書き込みソフトを使ってCDに記録する。その際に間違えやすいのがフォルダーの構成だ。工事管理ファイルは最も上の階層に置かなくてはならない。

 支援ソフトで納品データを作成すると、disk1といった名称のフォルダーの中に納品データがまとめられる。CDに書き込むのは、disk1フォルダーの中身だけだ。うっかりすると、CDにdisk1というフォルダーごと書き込んでしまうので注意しよう。

 CDへの書き込みが終わったら、最後に工事名などをCDの表面に記入する。電子納品のガイドラインでは、「ラベル面の表面に直接印刷、または油性フェルトペンで記入し、表面に損傷を与えないよう注意」と規定している。にじむ恐れのある水性ペンで記入してはいけない。また、CDの表面にシールを張るのもご法度だ。

 CDには工事名称や発注者、請負者といった情報のほか、使用したウイルス対策ソフトやフォーマット形式などを記入する。記入する項目が多いので、手書きよりも印刷した方がきれいに仕上がる。

 CD専用のプリンターと組み合わせて使う電子納品データのラベル印刷ソフトもある。これを使えば、簡単な操作で電子納品データの管理ファイルから工事名称などを読み込んでCDに印刷することができる。

電子納品物を収めたCDへの記入例(資料:国土交通省)

沢瀬 文浩=NECソフト静岡支社第三SI部リーダー 日経コンストラクション

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