今回の建設IT注目情報 ~ホンダ「四輪ドライビングシミュレーター」~

 皆さんが自動車や自動二輪の免許を取ったとき、教習所での講習はどんな方法でしたか。ひと昔前までは、交通法規やクルマの構造などの知識面は座学、基本的な運転技術面は構内コース、実際の運転方法は行動での路上教習というカリキュラムが一般的でしたね。それに加えて、四輪ドライビングシミュレーター(模擬運転装置)で教習を受けた人もいるかもしれません。

 ところで、最近の四輪ドライビングシミュレーターは、かなり進化しているようです。自動車メーカーの本田技研工業(ホンダ)は3月2日、2001年に発売した四輪ドライビングシミュレーターをフルモデルチェンジした新製品を発売しました。

 大きな特徴の一つは、
 
危険場面解説機能
 
が搭載されていることです。

 この機能は、実際の運転中に起こりやすい危険な状況を再現し、注意点や安全行動のポイントを、画像や文字で分かりやすく解説するものです。「危険を安全に体験」できるドライビングシミュレーターならではの機能を、さらに拡張するものですね。

四輪ドライビングシミュレーター(写真:本田技研工業)
「危険場面解説機能」の画面イメージ(資料:本田技研工業)

 フルモデルチェンジした新製品では、高画質の42型液晶ディスプレーを採用したほか、走行後に運転状況の結果を表示する「走行結果表示」機能や、「夜モード」「霧モード」「高速道路体験編」を標準で装備しました。このほか、従来の前後、左右、上下への移動とそれぞれの方向を軸に回転する6軸モーションタイプのほか、動作軸を絞った低価格の2軸モーションタイプもラインアップに加わりました。

 ホンダのドライビングシミュレーターは、四輪用のほか、二輪用や自転車用まで、幅広く用意されています。そして、IT機器ならではの強みが生かされているのです。