2010/03/10
約10年前から3次元CADを活用してきた前田建設工業では、2010年4月、本社や支店を含めた建築設計部門全体でのBIM活用がスタートします。これに先立つ2009年4月には、設計と施工の専門家が一堂に集まった「シームレスチーム」も発足。同社のBIM活用戦略は、設計・施工の生産性向上だけにとどまらず、ファシリティーマネジメント(FM)分野への新ビジネス開拓にも向かっています。
前田建設工業では、2000年に現在で言う「BIM対応3次元CAD」導入の検討をスタートして以来、超高層RC集合住宅からオフィスビル、工場などへと3次元設計の対象を広げてきました。当初、3次元CADを使っているのは本社の建築設計部門の一部だけでした。しかし、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)という言葉が流行し始めた2005年当時には、既に建物の意匠、設備、構造を3次元モデルで設計し、実質的にBIMを活用していたのです。
2007年からは支店の建築設計部門でも3次元CADの活用が始まり、2010年4月には本社の建築設計部門の全体で3次元CADを導入することになりました。同社の10年間にわたる3次元CAD活用は、いよいよ本社や支店、営業所を含めた全社でのBIM展開という新しい段階に突入するわけです。
全社でのBIM導入に先立ち、2月からはすべての支店や営業所で、BIMについての説明会を順次、開催しています。「当社では以前、BIMとは言わず、『3D-CADシステム』という呼び方をしていました。説明会では、3D-CADとBIMのコンセプトの違いや、BIMによってできることを、最近の設計・施工事例などを交えて90分くらいで説明しています」と、前田建設工業建築設計部建築設計グループリーダーの綱川隆司さんは語ります。
説明会には建築設計者はもちろん、営業担当者や土木部門の社員も参加しています。
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