イエイリはここに注目した! ~気軽なBIM活用が短期間で成果を出すコツ~
今回のワークショップは、オートデスク本社のセミナールームを会場として開催されました。2月中旬に参加者の募集を始めたところ、70人の定員がわずか2日間で満席になったとのことです。
2009年は日本の“BIM元年”とよく言われるように、BIMを導入する企業が増え始めた年でした。今回のワークショップでは、導入から1年ほどでBIMを設計実務に使っているというユーザーの発表が多くありました。
その秘訣は、
できるところから使おう
という、無理のないBIMの使い方にあるようです。
例えば、最初は平面図の作成だけを行うという方法です。キッチンやトイレなどは無理に3次元モデルにせず、床や壁に使い慣れた2次元CAD部品のデータを張り付けることで、とりあえず図面だけを作れるようにする。そして、徐々に活用範囲を立面図、断面図、数量表へと広げていくのです。
今回の発表者のなかには、BIM用CADを導入した後、いきなり実務に使用して、設計業務をやり遂げた人もいました。これからBIMを導入する企業は、完ぺきにすべてを3次元で設計しようとせず、「できることから使おう」という気軽なチャレンジ姿勢が良さそうです。
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