支援ソフト活用法 実際に体験版を使ってからソフトを選ぼう

 既に会社で電子納品の支援ソフトが決まっている場合や、関連会社間で使用するソフトを決めている場合には、決められたソフトを利用すればいい。しかし、新しく購入する場合は、どれを使えばいいのか迷ってしまうだろう。

 電子納品支援ソフトは、大きく2種類に分けられる。

 一つは、最初から電子納品用として、図面や写真、施工計画書など、すべての成果品を対象に開発されたソフトだ。代表的なものに、「電納ヘルパー」(川田テクノシステム)などがある。

 もう一つは、写真管理ソフトから発展した支援ソフトである。「蔵衛門御用達」(NECソフトなど)などだ。

 一般的に、前者は日々の業務の流れに従って成果物を整理していくための工夫が施されていることが多い。一方、後者は写真関係の操作がしやすく、機能が充実しているといった長所がある。なかには、それぞれの特徴を生かし、2種類の支援ソフトを組み合わせて利用している受注者もいる。

 現在、支援ソフトは20種類以上出ており、価格も無償のものから10万円を超えるものまで様々だ。購入前には体験版などを入手し、使い勝手を確認したい。直感的に操作できて、成果品の整理から納品データの作成までスムーズに行えれば、選定の候補と考えてよいだろう。体験版は大抵、ソフト会社のサイトからダウンロードすることができる。