賢い電子納品
目次
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最終回 電子納品における写真利用の注意点
写真データの改ざんをチェックする
工事写真は、工事が適正に行われたことを示す証拠となるだけに、改ざんは許されない。電子納品では、トリミングや明るさの補正などの編集も認められていないので注意が必要だ。今回は、Exif情報の有無などで、写真の編集履歴をチェックする方法を解説する。
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第11回 電子納品の要領・基準
要領や基準、手引きなどの改訂に注意
紙とデータの二重納品など、電子納品の運用には解決すべき課題が多い。国土交通省は要領や基準、手引きなどを改定して、それらの解決を図っている。電子納品する受注者側も、新しい基準への対応が必要だ。
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第10回 電子納品の成果品データを守る
複数の媒体にコピーして消失防止を
電子データの取り扱いは、ウイルスへの感染やハードディスクの破損などによって、重要な情報が消失したり流出したりする危険と常に隣り合わせだ。今回はウイルス対策やデータのバックアップ方法などについて解説する。
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第9回 自治体への電子納品
写真の解像度が国交省と違う場合も
自治体へ電子納品する際の注意点について取り上げる。自治体によっては国土交通省と違う独自のルールを定めている場合もある。納品時に慌てることがないように、工事の着手前に内容を確認しておこう。
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第8回 電子納品におけるPDFファイルの作成
階層構造の“しおり”を付ける
前回に引き続き、コンサルタント業務の電子納品を取り上げる。工事と異なり、業務では報告書ファイルをPDF形式で納品するように規定されている。PDFファイルには“しおり”を付けるなどのルールがあるので注意が必要だ。
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第7回 電子納品における業務の成果品作成
発注工事別に図面をフォルダー分け
今回は、設計や測量、地質・土質調査などの業務の電子納品を取り上げる。準拠する電子納品要領やフォルダー分けなどが工事の場合とは異なる。併せて、3月6日に公表された要領・基準の改定案についても解説する。
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第6回 電子納品における納品物の作成
スタイルシートで納品物を見やすく
納品物には、管理ファイルを見やすくするスタイルシートを付けることができる。発注者が内容を確認しやすくなる便利な機能なので、ぜひ付けておきたい。そのほか、CD-Rへの書き込みやラベル作成などの注意点を解説する。
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第5回 電子納品データの共有(2)
更新日を変えずにデータを送るには
現場では下請け会社など社外とデータを受け渡しする機会も多い。今回は、電子メールでデータを送信する際の注意点や、異なるソフト間で成果品データを受け渡しするポイントなどを解説する。
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第4回 電子納品データの共有
セキュリティーの設定に注意を
現場におけるLANを使ったデータの共有について解説する。ここで最も注意を要するのがセキュリティーの設定だ。データにアクセスできる人を制限することで情報のろう洩を防ぐ。
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第3回 電子納品実施のための体制づくり
ソフトのバージョンに注意
電子納品を実施するには、工事の初期段階から入念な準備が必要だ。データで納品する範囲を最初に明確にしないと、二度手間になる恐れもある。今回は、電子化の体制づくりと事前協議のポイントについて解説する。
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第2回 電子納品のチェックシステムとビューワー
納品前のチェックでミスをなくす
成果品を電子データで納品する目的の一つは、維持管理などにそのデータを活用することだ。しかし、データの不備によって活用できないケースも多く、発注者はチェックに力を入れている。受注者には、要領や基準に沿った間違いのないデータを作成することが強く求められている。
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第1回 電子納品の要領と基準
運用ルールやデータ形式を押さえる
電子納品にはデータ形式などの決まりごとが多く、面倒だと感じている人や困っている人は多いだろう。しかし、慣れれば間違いなく、作業が効率化するなど電子化のメリットを享受できる。賢い電子納品のための基礎知識に加え、納品データ作成の基礎から実践上のコツまで解説する。