今回の建設IT注目情報 ~キモン・オーヌマ氏の特設サイト「Plan Haiti」~

 先日の大地震で壊滅的な被害を受けたハイチには、各国から続々と救助隊や支援物資が送り込まれています。

 建築家として、なんとかハイチを支援できないかと考えた米国の建築家、キモン・オーヌマ氏は、
ナ、ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、
 
BIMでハイチを救おう!
 
と、ネット上で呼びかけているのです。

 オーヌマ氏は、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)による国際的な仮想設計コンペ「BIMStorm」の主催者です。

 インターネット上に特設サイト「Plan Haiti」を開設し、仮想国際コンペの手法を使って、ハイチが抱える問題を解決できないかと、書き込みを募ったところ、2月10日の朝(日本時間)現在で、約80件ものコメントが集まりました。

 「ぜひ、実行するべきだ」「この計画に期待している」といった肯定的な意見が大半です。また、進め方に関しては「現地のニーズや住民の意見を聞いて行う必要がある」「緊急の課題と長期の問題に分けて対処すべきだ」など、書き込みも具体的です。

 ほとんどは米国からの書き込みですが、カナダやブラジル、メキシコに混じって、日本からの書き込みもありました。

 BIMというバーチャルなツールがあることで、復興支援の議論にも一段とリアリティが増しているようです。

「Plan Haiti」のウェブサイト(資料:Plan Haiti)

 インターネットとBIMが組み合わさることで、建設関係者による新しい復興支援の方法が生まれるかもしれません。