LED照明は電力消費量が少なく、長寿命という点に注目が集まっています。一方、光源が小さく、高輝度で指向性が強いので、部屋全体を広く均一な明るさにする必要がある室内照明には向いていないことが課題となっていました。

積水ハウスはこの課題解決に取り組み、

ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、LEDの光を

 

薄板状レンズで制御

 

することにより、壁面を均質な照度に照らすことができるようにしたのです。

そのため、LEDを居室の主照明として採用することが可能になりました。そして同社では12月5日、茨城県古河市にある展示施設「関東・住まいの夢工場」に、全灯LED照明のモデルハウス「くらしのあかり館」をオープンさせたのです。

リビング壁面の間接照明のほか、小型で高輝度という特徴を生かして階段の段板や収納棚など建具や家具のあちこちに小さな照明が散りばめられています。

こだわりが感じられるのは、ダイニングの照明器具です。面光源と点光源にそれぞれ昼光色、電球色の合計4種類の光源を一体化し、子どもの勉強や読書のときには面光源で影ができにくくし、食事のときには料理や食器を引き立てる点光源を併用して食卓を演出します。

さらに、寝室には「疑似天窓」を取り付けました。太陽光発電パネルとLED照明を直結し、自然光と連動して明るさが変わる装置です。日の出とともに徐々に天窓も明るくなり、自然な目覚めが期待できそうですね。

茨城県古河市にある展示施設「関東・住まいの夢工場」に12月5日にオープンした全灯LED照明のモデル住宅「くらしのあかり館」(写真:積水ハウス)

モデルハウスに採用した様々なLED照明(写真:積水ハウス)

点光源と面光源、昼光色と電球色を組み合わせて照明パターンを変えられるダイニングのペンダント(写真:積水ハウス)

では、住宅全体にLED照明を採用したとき、建設に必要なイニシャルコストと、その後のランニングコストはどれくらいになるのでしょうか。