普通、建物の天井に設置した照明器具と電源ケーブルの接続作業には、第2種電気工事士などの資格が必要です。

また、オフィスの間仕切りやレイアウトを変えたとき、照明器具の位置を移動することがありますが、こんなときにも有資格者が必要となります。

そこで、鹿島がシステム天井工事を対象に開発した「ワンタッチユニット配線工法」は、

ナ、ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、


電気工事資格のない内装工


でも照明器具とケーブルの接続ができるものなのです。

そのポイントは、プレハブ化した電線にあります。照明器具には矢崎総業が開発した照明配線コネクターをあらかじめ取り付けてあり、電線も電源用ケーブルと制御用ケーブルとを工場でユニット化しています。

現場での配線作業は、コネクター付きのケーブルを照明器具に差し込んでいくだけでできるのです。

そのため、資格がない人でも照明器具の取り替えが簡単にできるほか、電気工事士法に抵触しない程度のレイアウト変更ができるようになりました。

施工体制としては天井の内装工または電工だけでよくなり、作業手順通りに照明器具の設置と天井仕上げ工事が完了するため、各作業の手待ち時間がなくなるというメリットがあります。高所作業を単純化できるので、工事の安全性も高まりそうですね。

鹿島がシステム天井照明器具を対象に開発した「ワンタッチユニット配線工法」。今回開発した新工法では、住宅で採用されている分岐配線への適用を予定しているが、従来工法である送り配線にも適用できるように現在開発中(資料:鹿島)

システム天井(左)と作業中の様子(右)(写真:鹿島)

施工体制を比較した例(写真:鹿島)

このほか、現場を「グリーン」にする効果もあるのです。