CAD図面やデジタル写真、ワープロ・表計算ソフトなどのデータを管理するためにデータベースを構築するのは一大事業です。使い勝手の良いデータベースにしようと、検索用キーワードなどに凝れば凝るほど、登録や更新が面倒で逆に使われなくなってしまいがちです。

インフォマティクスがこのほど発売した「NaviPortal Ver. 2.0(ナビポータル)」は、3D-CADモデルや2D-CAD図面を中心に、各種の設計情報や設備情報のデータを相互にリンクさせて、検索できるソフトですが、一般的なデータベースシステムとは違っています。

ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、

 

ゆる~い管理が可能

 

なのです。

まずデータの登録は、CAD図面上のいろいろな部分に、関連する文書データをマウスでドラッグ・アンド・ドロップするだけで、両者がリンクします。その後は、CAD図面の該当部分をクリックするだけで、それに関する文書を探し出すことができるのです。

また、CAD図面や表計算・ワープロ文書の中にある部材や機器類に付けた個々の名前を全文検索によりキーワードとして抜き出し、自動的にリンクしてくれる機能もあります。

そのため、表計算ソフトで作った文書内の機器名などをクリックすると、それと同じ名前が入っているCAD図面や他の文書類を一括して検索できます。

適当にCAD図面や文書などのファイルをフォルダに放り込んでおけば、パソコンが勝手にデータベース化してくれるのですから、楽ですね。

図面内の機器などをクリックすると関連する写真や文書などを探し出せる(資料:インフォマティクス)

2D図面と3Dモデルの相互参照や相互検索も可能(資料:インフォマティクス)

システムについて説明するインフォマティクスの皆さん(写真:ケンプラッツ)

このソフトは東京電力のLNG基地の設備管理にも使われているほどで、大規模な施設にも対応できます。さらに空間を超えた機能拡張も可能になっています。