建設現場には騒音がつきものです。騒音の測定や管理を行う際、コンクリートプラントなどの定置式の機械は比較的楽ですが、現場を動き回る建機は大変です。騒音測定用のマイクを持って一日中、追いかけ回るわけにもいきませんからね。

そこで、飛島建設では画期的な騒音管理システムを開発しました。

ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、現場を動き回る建機の騒音を、

 

事務所にいながら把握

 

できるものなのです。「移動騒音源対応型・工事騒音リアルタイム評価・対応システム」といいます。

このシステムが現場にワンセットあれば、ダンプカーやブルドーザー、ホイールローダーなどのように動き回る建機から発生する騒音を常時、連続的に監視できます。その位置や騒音評価量などの情報は現場事務所のパソコンにリアルタイムに表示します。

そして、異常発生時には警報を発します。管理基準を超える騒音を出す建機には、現場事務所から“イエローカード”が出されるかもしれませんね。

工事騒音リアルタイム評価・対応システムは騒音源の位置(左)を把握し、仮設図上に騒音源の移動履歴(右)を記録できる(写真:飛島建設)

工事現場内を動き回る重機の騒音を現場事務所にいながら常時、監視できる(写真:飛島建設)

システムの構成図(資料:飛島建設)

このシステムのスゴイところは、現場外の騒音はちゃんと区別できることなのです。どうして、そんなことが可能なのでしょうか。