データセンターの省エネ化を実践するうえで重要なのは、機器類自体を消費電力の少ないものに切り替えたり、空調を効率的に行ったりすることとともに、IT機器への給電を効率的に行うことも求められます。

両社が計画中の次世代データセンターの構築には、NTTデータ先端技術のコンサルティングを受けてHVDCを導入するとともに、VORTECHSが独自に開発した省エネサーバー「Xeco」を導入します。

その結果、従来の同規模のデータセンターと比較して、

 

約20~35%の省エネ効果

 

が得られる見通しとのことです。

これまでの「機器の電源は交流」という固定概念を打ち破るだけで、隠れていた電力ロスを削減でき、かなりの効果が上げられるのですね。

一方、自宅やオフィスを見回してみると、コンセントまわりが、パソコンや携帯電話、オーディオ機器、電話機、ゲーム機など、直流で動作する機器の電源アダプターで占拠されている光景にもよく出くわします。

それぞれの待機電力によるロスも、住宅からのCO2排出量増加のかなりの部分を担っているのではないでしょうか。電源は交流という固定概念を捨てて、ビルや住宅にも直流電源の導入を積極的に導入する省エネ戦略も検討したいですね。