2009/08/27
建設ITを実践している皆さんなら、CALS(キャルスと読む)という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。では、改めてCALSって何?と聞かれたらどうでしょう。皆さん答えられますか?
CALSという言葉を聞いたことがなくても、CALSから生まれた電子入札や電子納品といった言葉は聞いたことがあると思います。建設ITを語るとき、CALSを抜きに語ることはできません! 今後の建設ITの動向、特に建設現場でのITを勉強する上での基礎知識として、CALSを理解しておく必要があります。
今回は、改めてこのCASLの解説から始めたいと思います。
CALSの起源は、米国国防省が軍の兵站(へいたん)をコンピュータで支援しようとしたことから始まります。最初は、1985年にComputer Aided Logistics Support (コンピュータによる兵站支援)の略字としてCALSという言葉が誕生しました。前線の戦闘部隊に武器や食料・燃料・薬品等の物資の輸送や機械の修理・整備等、軍隊が正常に機能するための補給活動全般を、コンピュータを使って管理・支援しようという概念です。
その後、1987年には、これに「調達:Acquisition」が加わります。Computer-aided Acquisition and Logistics Support(コンピュータによる調達&後方支援)となり、物資調達の計画管理までとCALSの範囲は広がりました。このころになると、米国防省によるこの考え方が民間にも徐々に広まり、民間でもCALSを志向するようになります。
1993年には、CALSの範囲はさらに広がり、Continuous Acquisition and Life-cycle Support(継続的な調達とライフサイクルの支援)と軍事的色彩が排除されてきます。設計、製造、保守といった民間企業の生産に関するライフサイクル全般にわたるサポートと解釈されるようになりました。
時代はさらに進み、情報の世界にインターネットの普及が進んできます。それに伴い、1997められ、CALSという概念は「情報通信技術を駆使した商取引」にまで拡大しました。ちなみに、ECとは皆さんご存知とは思いますが、Electronic Commerceすなわち電子商取引の略語です。電子=光の速度ということで、最終的には、CALSの意味は、ECと同じということになります。これは、とどの詰まりが「CALSとは電子商取引(EC)である」ということになります。
しかし、日本の場合、CALSという言葉の意味するところはちょっと違ってきます。
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