施主との打ち合わせや、設計や施工の現場で、プロジェクターを使ってプレゼンしたり、会議を行ったりする機会も増えてきました。しかし、これまでのプレゼンを見直してみると、パソコンのデータを見せるだけの一方通行が多かったのではないでしょうか。
そこで、プロジェクターでスクリーン上に映し出した画面に、手書きで文字やイラストなどを書いたり、パソコンのソフト自体を操作したりできる電子黒板システムが、オフィス機器メーカーのプラスビジョンから発売されました。
その名も「PLUS Wireless Interactive Panel UPIC(プラス ワイヤレス インタラクティブ パネル ユーピック)」という特殊なパネルで、
ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、普通のスクリーンのように
壁に張るだけ
で使えるものなのです。
パネル上に文字やイラストを描いたり、映し出された画面からパソコンのソフトを操作するために先端に超小型のカメラを取り付けた「デジタルペン」というものを使います。
実は、パネル上には格子上に小さな「ドット」が無数に打ってあり、デジタルペンの先端に取り付けられたカメラによってドットから位置情報を読み取ります。その情報をパソコンに「BlueTooth」によって伝えることにより、あたかもマウスのような機能を果たすという仕組みです。
厚さ0.4mmのパネルにはドットが打ってある以外は、普通の磁石付きホワイトボードと変わりません。配線や電源も不要なので、鉄板などにはパネルだけを張り付けることができます。張り付けた後は、パソコンの画面とプロジェクターで投影された映像の位置合わせを行うため、画面の4隅を一度、デジタルペンで「クリック」することが必要です。
つまり、パソコンの画面上に透明なレイヤを追加して、このレイヤに手書き文字などを書いて、重ねて表示できるようになっているというわけですね。