以前の建築設計事務所や建設会社では、紙の図面がオフィススペースの多くを占拠していましたが、最近はスキャナーなどでデジタル化し、サーバーやハードディスクで管理することも多くなってきたでしょう。

図面をデジタル化すると、一度に大量の図面データをコピーして持ち出したり、サーバーから外部に流出したりする恐れも出てきますので、管理を強化した結果、以前ほど気軽に図面データを使えなくなったという例もありそうです。

図面の機密情報を守りながら、生産性の向上を図るため、「管理」と「活用」という相反する課題をどう解決したらよいかと、あるベンダーが考え抜いた結果、出た結論は、

ナ、ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、

 

図面をPDF化する

 

ということだったのです。

帳票やドキュメント分野で様々なシステムを開発しているウイングアーク テクノロジーズでは、TIFF形式の設計図面などのファイルをPDFファイルに高速変換する「SVF for TIFF図面」というツールの最新版を7月24日に発売しました。

このツールはTIFF形式の図面をサーバーでPDFに変換することにより、図面にパスワードを付けたり、印刷制限や透かし文字を設定したりすることにより、セキュリティを強化することによって、従来のTIFF図面よりも活用しやすくするものです。

サーバーでTIFF形式の図面データをPDF化する「SVF for TIFF図面」の仕組み(画像:ウイングアーク テクノロジーズのプレスリリースより)
PDF化した図面データの活用例(画像:ウイングアーク テクノロジーズのプレスリリースより)

縦横200インチを超える長尺図面や、最大4A0サイズの大判図面にも対応できるため、建設業での用途もいろいろとありそうです。