建築業界ではBIM、土木業界では建設ICTの取り組みが進み、その中心的ツールとなる3次元CADの導入も進みつつあるようです。

3次元CADで規模の大きな建物や構造物を設計するには、大きなメモリが必要ということで、4GB、8GBといったメモリを生かせる64ビットマシンの導入を検討しておられる方も多いでしょう。

さらに、以前は数百万円もしていたワークステーションも、安いものなら10万円を切る値段で買うことができるようになりました。そこで、これまで中途半端でチープな自作パソコンばかり使っていた私も、先日、思い切って64 bit版 Windows XP を搭載した某社のワークステーションを自宅用に購入したのです。

ところが、デスクトップ型64ビットマシンは、

 

無線LANが簡単には使えない

 

ことに気づきました。

64ビットマシンの導入でうち捨てられた従来の子機(左)と新しく敷設したLANケーブル(上)(画像:日経BP社)
有線LANでドアを通過するため、薄型のLANケーブルを購入。その約3300円という価格は、新品の子機の値段を軽く上回った(画像:日経BP社)
新しく導入した64ビットOS搭載のワークステーション(右)のおかげで、無線LAN市場の意外な一面を知ることになった(画像:日経BP社)

当初は「これまで使っていた無線LANの子機の機種が古くて、64ビット用OSが使えないなら、新しい子機を買ってくればいいや」といった気軽な気持ちでいたのですが、東京・秋葉原の巨大パソコンショップを訪ねた私は、意外な事実を店員さんから聞かされたのでした。