7月22日は、日本で46年ぶりに皆既日食が観測できるという記念すべき日です。しかし、皆既日食を観測するためには、屋久島や種子島南部、奄美大島北部など、南の島に出かけなければならず、簡単には行けませんね。

国立天文台によると、奄美では午前9時35分から日食が始まり、10時55分から同57分までが皆既日食になるとのこと。食が終わるのは12時22分だそうです。

現地ではこの間、だんだん空が暗くなって、日ごろの風景とは全くちがった世界になるでしょうね。ぜひ、見てみたいものです。


ところが、動画配信技術の進歩で、時空を超えた体験が可能になりました。

ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、


大阪や茨城でもリアルタイム


で、日食のすべてを見ることができるのです。

日本ビクターが開発したハイビジョンの約4倍の「4K」(3840画素×2160画素)という超高精細映像撮影用ビデオカメラを使って、奄美大島での日食を撮影。

その高解像度の動画を、けいはんなプラザ、大阪市立科学館、大阪ABCホール、つくばエキスポセンターの4会場にライブ伝送して約1000万画素の高精細プロジェクターで上映し、一般公開するというものです。

皆既日食中継プロジェクトの全体構成図(画像:日本ビクターのプレスリリースより)
皆既日食中継プロジェクトに使われるカメラやプロジェクターなどの機材(画像:日本ビクターのプレスリリースより)


この皆既日食のナマ中継は、独立行政法人情報通信研究機構(以下「NICT」)と、超臨場感コミュニケーション産学官フォーラム(以下「URCF」)が共同で行う「7.22皆既日食の4K超高精細全天映像ライブ伝送上映通信実験」によるものです。

しかし、単なる高解像度の映画会のようなものと思っては行けません。