「情報化による豊かな生活をめざして」という目標を掲げて活動してきた

住宅情報化推進協議会がこの3月末に、活動の幕を下ろしました。


同会の歴史は古く、



1988年8月に




旧通商産業省(現 経済産業省)、旧郵政省(現 総務省)、旧建設省(現 国土交通省)

のほか、住宅関連の団体や企業により、住まいの高度情報化に業界横断的に

取り組む団体として設立されたのです。

 
今年2月23日に行われた住宅情報化推進協議会最後の記念講演会


同会のホームページを見ると、活動目的として「住まいの高度情報化を通じて

『人がより豊かでゆとりある暮らし
を実現するために、単に住宅内の情報

システム化を普及するだけに止まらず、社会システムとしての情報コンテン

ツ・サービス利用研究により、一人一人の生活安全性、利便性、快適性の

享受を支援し、社会環境の変化に会員企業は如何に対応すべきかを提言

していくことにあります
」と紹介されています。


しかし、その間、設立時には思いもよらなかったことが起こりました。

それは、


インターネットの出現


だったのです。


インターネットというものが、住宅情報化推進協議会が掲げていた課題の

多くを解決してしまったとことが、同会の活動休止の大きな理由だったようです。


同会では、ここ数年、「ALICE大賞」という賞を設けて、優れた住宅の情報化

アイデアを表彰していましたが、あえてテクニカルな面にこだわらない姿勢を

みせていました。今となっては、インターネットだけではない、同会独自のポリ

シーが、その姿勢に現れていたように感じます。


関係者の皆さん、お疲れ様でした!