住宅情報化推進協議会がこの3月末に、活動の幕を下ろしました。
同会の歴史は古く、
1988年8月に
旧通商産業省(現 経済産業省)、旧郵政省(現 総務省)、旧建設省(現 国土交通省)
のほか、住宅関連の団体や企業により、住まいの高度情報化に業界横断的に
取り組む団体として設立されたのです。
同会のホームページを見ると、活動目的として「住まいの高度情報化を通じて
『人がより豊かでゆとりある暮らし』 を実現するために、単に住宅内の情報
システム化を普及するだけに止まらず、社会システムとしての情報コンテン
ツ・サービス利用研究により、一人一人の生活安全性、利便性、快適性の
享受を支援し、社会環境の変化に会員企業は如何に対応すべきかを提言
していくことにあります」と紹介されています。
しかし、その間、設立時には思いもよらなかったことが起こりました。
それは、
インターネットの出現
だったのです。
インターネットというものが、住宅情報化推進協議会が掲げていた課題の
多くを解決してしまったとことが、同会の活動休止の大きな理由だったようです。
同会では、ここ数年、「ALICE大賞」という賞を設けて、優れた住宅の情報化
アイデアを表彰していましたが、あえてテクニカルな面にこだわらない姿勢を
みせていました。今となっては、インターネットだけではない、同会独自のポリ
シーが、その姿勢に現れていたように感じます。
関係者の皆さん、お疲れ様でした!