蛍光灯には赤っぽい電球色と、白っぽい昼白色のものがありますが、

みなさんはどのように使い分けていますか。


創造的な業務には低照度で暖色がよく、単調な知的作業には高照度

で寒色の方ががいいそうです。


オフィスでの仕事には、アイデアを練ったり、それをきれいにレイアウト

して、資料を作ったりと、様々な種類の仕事が行われていますので、

人それぞれ、適した照明の明るさや色があるわけですね。


こうした細かい照明ニーズにこたえ、省エネも実現するという一石二鳥

の知的照明システムの実証実験を今日(4/1)から三菱地所と同志社大学が

開始します。


ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、



電球色と昼白色の蛍光灯



の明るさを微妙に制御して、個々のワーカーに最適な明るさと色温度を

提供しようというものなのです。


照度計のデータと連動する個人用パソコン上の照明制御システム(以下の写真:三菱地所のプレスリリースより)


蛍光灯昼白色2灯・電球色1灯の混合度合で色温度を調整する天井照明器具


奥が
高色温度の昼白色2灯の従来照明、手前が色温度を調整できる知的照明システム

個人の机の上には、照度計があり、周辺の複数の照明器具からの総合的

な照度や色温度を測定します。


そのデータをもとに、パソコンが周辺の照明器具の電球色、昼白色の蛍光灯

の明るさを個別に調整することで、最適な照度と色温度を実現する仕組みです。


低照度の方が



パソコン画面が見やすく



さらに、外光の明るさも加味して調整を行うため、省エネにもなります。


この実験は、東京・大手町の三菱地所本店の都市計画事業室とビル管理企画部を

の計約235m2、照明器具38台を対象に今後1年間行われるそうです。


三菱地所という“巨大な大家さん”自身が、高度な照明制御の技術開発に乗り出した

ことは、テナントビルオーナーの側でも様々な照明ソリューションを提供する時代

に入りつつあることを表しているのかもしれません。