くれる「3Dプリンター」という機械があります。
これまでは、何百万円、2~3年前は1000万円以上も当たり前だったので、高価なマシン
というイメージをお持ちの方も多いでしょう。
ところが、明日、発売される新型の3Dプリンターは、
ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、
198万円(税抜き)
という、驚異の低価格を実現したのです。
丸紅情報システムズが発売する「ユープリント(uPrint)」という新製品で、パソコンやエアコンなどの本体に
使われているのと同じABS樹脂を熱で溶かして、0.254mmずつ、模型の断面に沿って積層していくものです。
メーカーは、米国ミネソタ州ミネアポリスに本拠を置く3Dプリンター専業メーカーのストラタシス社です。
丸紅情報システムズが4月1日に発売する低価格の3Dプリンター「ユープリント(uPrint)」。本体の色はホワイト、レッド、グリーンから選べる(以下の写真:丸紅情報システムズ)
ユープリントで造形したサンプル模型。アルカリ溶液で溶ける「サポート材」と同時に造形することで、空洞や可動部がある模型も作れる
マシンの大きさは幅635mm×奥行き660 mm×高さ800 mmで、最大造形サイズは、幅203mm、
奥行き152mm、高さ152mm。
従来からの普及機種であるDimension 768BST型に比べて、造形サイズの奥行きが4分の3、
高さが半分になりましたが、デスクに載るくらいコンパクトになり、価格も100万円安くなりました。
3Dプリンターで空洞や可動部のある模型を作るときには、模型本体の材料とともに、「サポート材」を使って
空洞部を仮支えし、造形後に撤去しますが、ユープリントの場合は、
アルカリ溶液で溶ける樹脂
をサポート材として使用することができます。
そのため、ダクトなど何かと空洞部の多い建築模型などを作るときにも便利ですね。
ABS樹脂で造形できる3Dプリンターも、いよいよ100万円台まで価格が下がった戦略商品が出
てきました。3DCADやBIMを導入した建築設計事務所や建設会社などでは、設計変更をリアル
タイムに模型に反映できる新しいプレゼンツールとして、3Dプリンターが使いやすくなってきました。