日ごろ、目にすることの少ないサーバーです。
先日、都内某所にある大手通信会社のサーバールームを見せてもらう機会がありました。
サーバールームの入退室は厳重に管理されていますが、そのなかでも特定企業の
重要なサーバーは、金属製のオリに囲まれてさらに厳重に管理されていました。
ハイテク技術の固まりのようなサーバールームですが、その空調を支えていたのは
ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、
扇風機の数々
だったのです。
また、天井付近にはトンネル工事現場などで使われる換気用の風管を小型にしたような
ダクトが、仮設っぽく取り付けられていました。
都内某所にあるサーバールームでは、あちこちで扇風機が大活躍していた
天井付近に取り付けられた換気用のダクト
ハイテク技術の集大成であるユビキタス社会を支える最前線で、いまだにレトロな扇風機が
大活躍しているというのは意外でしたが、なにか人間味も感じられてホッとした気もしました。
一方、建築設備の設計では、最近、3次元で室内の空気の流れや温度をシミュレーションする
熱流体解析(CFD)が使われるようになってきましたが、解析対象としてはサーバーのラックが
並んだ
サーバールームが多い
のだそうです。
なるほど、扇風機に頼らなくても効率的に無理、ムラがないように部屋全体に空調を効かすの
は、もはや人間の経験や勘だけではできなくなりつつあるのですね。
建築設計者の皆さんは、サーバールームで扇風機が必要だということを知っておられましたか。
この例にもれず、完成後の建物の使い方を研究すると、新しい設計のアイデアがいろいろと
出てくるのではないでしょうか。