相田みつをさんの名言に「土の中の水道管、高いビルの下の下水」というものがあります。

この言葉に凝縮されているように、ライフラインというものは日常生活や仕事に欠かせない

大事なものの代表例ですね。


日ごろ、目立たないところにある無数の管路や水路に入ったり、潜ったりして点検する仕事

もあまり表には出ませんが大事で、さぞかし苦労が必要な仕事でしょう。


そんな仕事を楽にしてくれる水中ロボットというマシンが、あちこちで活躍しているようです。

このほど、三井造船は、


ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、



全長1850mの海底原油管



の中を同社の水中ロボで点検することに成功したのです。


山口県周南市にある出光興産徳山製油所の岸壁と、沖合にある原油タンカー停泊地点までを結ぶ

海底管の内面検査を行ったもので、管の内径は1m、途中で直角に曲がる管が4カ所ある難条件でした。


全長1850mの海底管の点検に成功した三井造船の水中ロボ。姿勢制御用と思われるプロペラのようなものがいくつも付いています(以下の写真:三井造船のプレスリリースより)


点検した海底管。90度に曲がる部分が見えます

今回、使用した水中ロボットは、長さ1200mの「清水中性浮力型水中ケーブル」を装着した

「RTV-100MK II」という機種で、管路の画像などをリアルタイムで見ることができます。


海底管の海側にある海底間にホールドという荷役設備と、陸側の配管橋部分の両側から

ロボを発進させて点検したとのことです。


通常は、管内の水を抜いて人間が入って点検するそうですが、水が抜けないところや

流れがあるところ、そして今回のように距離が長いところは作業が困難だったとのことです。


三井造船では、さらに進化した



自律航行型水中ロボ



を活用して、超長距離の点検を行うことも検討しているそうです。


「医療IT」界では、血管内を移動して検査する超小型ロボも開発されているそうですから、

そのうち、ビル内の水道管なども、ロボを流して検査する時代がやってきそうですね。