さて、今日から仕事始めという人も多いのではないでしょうか。昨年の世相を表す漢字は「変」でしたが、
今年も様々な社会、経済、生活に多くの変化が起こりそうです。
リスクの側面では、これまでの地震や台風だけでなく、今年は
パンデミック
すなわち、新型インフルエンザの大流行に対する危機感もいっそう高まってくるに違いありません。
例えば、1月17日には、ハンデミックに襲われた日本の社会や生活がどうなるのかをリアルに描いた
映画「感染列島」が公開されます。
また、政府が感染拡大を防ぎ、社会・経済を破綻させないために作成した「新型インフルエンザ
対策ガイドライン」の改訂版も、昨年末までハブリックコメントの募集が行われました。
NEC本社ビルに設置された赤外線サーモグラフィ装置(写真:NECのプレスリリースより)
そんななか、昨年末からNEC本社ビルでは、入場者の体の表面の体温を非接触で測定する
赤外線サーモグラフィー
の実証実験が行われているとのこと。
同社のグループ会社であるNEC Avio赤外線テクノロジーが開発したもので、ビル入場者から自然に
放射される赤外線の強度を解析して温度分布を映像化する装置です。
この測定結果が38℃以上であれば、非接触型や使い捨て型の体温計で正確な体温を測定し、その
結果に応じて、マスクの着用、手洗いの徹底、などを行って、職場内での感染拡大を防止します。
赤外線サーモグラフィー装置と言えば、構造物の非破壊検査などに使われていますが、
人間の健康管理にも使えるんですね。
建物や構造物のパンデミック対策も、これからの建築、土木の仕事には欠かせないものになって
くるのかもしれませんね。