モデリング)が、今、日本の建築業界に深く、静かに広がりつつあります。
BIMのメリットといえば、なんと言っても「フロントローディング」。つまり、設計業務の前倒しにより、
建物自体の性能や施工時の問題点などを、設計の初期段階に解決していくことです。
この究極のワークフローを競おうと、IAI日本では来年2月にあるBIMのコンテストを計画しています。
ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、
ビルを48時間で設計する
という、インターネット上のイベントで、その名も「Build Live Tokyo 2009」というものです。
昨日(12/10)に東京都内のある大手ゼネコンの会議室で開かれた会議では、東京臨海部のある場所が
“建設予定地”として決まったほか、開催日も来年2月25日(水)から27日(金)までと決まりました。
来年2月に開催する「Build Live Tokyo 2009」の建設予定地などを決めた12月10日のIAI日本FAT分科会
東京都内の臨海部に設定された“建設予定地”。詳しくは後日、IAI日本のホームページで告知される予定です
今後、Build Live Tokyo 2009の情報が掲載されるIAI日本のホームページ
計画では、初級、中級、上級と3つの階級でコンテストが競われ、初級は意匠設計やプレゼン、中級は
意匠設計と構造や設備とのデータ連携や施工シミュレーションなどが予定されています。
さらに上級はというと、
設計に環境シミュレーション
結果を反映するという、高度な内容となっています。
海外では、既に「BIMストーム」という、同様のイベントが数年前から開催されていますが、
日本で開催されることになったのは、それだけ日本のBIM活用レベルが上がってきた証拠でしょう。
IAIとは、BIMという言葉が生まれるずっと前の1995年に設立された団体で、BIMの共通フォーマット
である「IFC形式」を地道に開発してきた国際組織で、IAI日本は日本の支部です。
全国の建築設計事務所や建設会社で3次元設計を行っている方、または導入を検討している方、
勤務時間中での開催ですが、「教育・研修活動」として参加してみてはいかがでしょうか。
詳細や参加申し込み要領などはIAI日本のホームページで今後、発信されていく予定です。