模型を3Dプリンタで作成したという話題をお伝えしました。
大学の建築学科に3Dプリンタが置いてある光景は、これまで一回も見たことがなかったのに
どうしたのだろうと思っていましたら、今年の8月に、
ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、
CAD/CAMラボ
という最先端の施設ができたのだそうです。
設備としては、縦20×横25×高さ20cmまでの大きさの模型を作れる3Dプリンタ1台のほか、
レーザーカッター2台(出力60ワットでA1サイズと、同30ワットでA3サイズ各1台)があります。
今年8月に豊橋技術科学大学の建設系建築コースにできた「CAD/CAMラボ」(以下の写真:松島史朗研究室)
CAD/CAMラボの設備。左から3Dプリンタ、触感を伴った操作で3Dモデリングができる「FreeForm+Phantom」システム、出力60Wのレーザーカッター
左から3Dプリンタで作成した模型、中央はレーザーカッターで作成した4分の1スケールのモックアップ、右は同大学所有の3KW出力のレーザーカッターでアクリル材やステンレス板を切断して作成した模型
CAD/CAMラボは、文部科学省のファカルティ・デベロップメント(教員教育)の一環として導入
されたものです。
大学院教育の変革が求められるなか、教員自身が新しい知識や技術を身につけるのが目的
で、外部から技能を持つ実務家を招いて、学んだり、協働したりできるプログラムを開発中とのこと。
CAD/CAMラボの正式名称は「Data2Form® Laboratory」で、
ものづくりテクノロジー
の建築設計や生産への応用方法を研究・実践する場と位置付けています。
同大学の松島史朗准教授によると、既に、3Dプリンタやレーザーカッターは学生さんらによって
常時稼働し、いろいろな建築模型などの製作に使われているようです。
卒業生たちが建築設計事務所や建設会社などに就職した後、建設業界に
どのような“産業革命”をもたらしてくれるのかが楽しみですね。
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