2008/09/04
管理人のイエイリです。
土木工事の図面の電子納品は、国土交通省で始まり、2010年には全国の県や市町村で実施されることに
なっています。
国交省の場合、電子納品に使われるCAD図面のデータ形式は「SXF」という“官製標準”が使われていますが、
建設コンサルタントやゼネコンでは、実際の業務には業界の“デファクトスタンダード”となっている「DWG」
というAutoCADのデータ形式が使われている例が多いのが実態です。
これまで、「DWG」で作っていた図面データを、電子納品のときに「SXF」に変換するのは、いろいろな
パラメーターを設定しなければならず、専門の会社に外注することも多かったのです。
9月16日に、このデファクトスタンダードと官製標準をシームレスにつなぐ電子納品ツールが
ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、
オートデスクから発売
されることになったのです。
その名も「AutoCAD LT Civil Suite 2009」という製品で、同社の2次元CAD製品「AutoCAD LT 2009」と、
電子納品支援ツール「Autdesk CALS Tools」がセットになったものです。

「AutoCAD LT Civil Suite 2009」の構成と機能(資料:オートデスク)

電子納品支援ツール「Autdesk CALS Tools」のレイヤ自動振り分け機能(資料:オートデスク)

開発を担当したオートデスクAECソリューションCALS TOOL グループ シニアセールスの吉本吉隆さん(左)と同ソリューションコンサルタント緒方正剛さん(右)。「これで、土日もゆっくり休めそうです」(緒方さん)
これまで面倒だったDWGからSXFへの変換は、SXFのバージョンを選ぶだけで一発変換してくれるのは
もちろん、オートデスクの製品なのでSXFからDWGに変換した場合も“純正品”のDWG形式となります。
寸法線や構造物の外形線などがレイヤ内に混在した図面でも、自動的に正しいレイヤに振り分けて
くれる「レイヤ自動振り分け機能」や「CAD製図基準チェック機能」なども備えています。
レイヤの自動振り分け機能と聞いて、なんだか、似たようなソフトがあったなと思ったら、その原型は
「アルニール」
という、ビッグバンが発売しているソフトなのでした!
ビッグバンは、自社でも土木用CADを発売していますが、その基本ファイルに「SXF」を採用する
など、「SXFに社運を賭けている」というほど、官製標準にはこだわりのある会社です。
今回の新製品は、デファクトスタンダードの大本山と、官製標準のエキスパートがコラボレーションして
できたものでした。
今年の春、オートデスクの鬼澤盛夫社長が記者会見で新戦略「Autodesk 3.0」を発表したとき、
「今年の夏頃に日本市場だけで販売する新製品を発売する」と予告していたのが、この製品でした。
いや〜、思いもしなかった両社のコラボレーションには、ビックリされられました。
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