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【第12回】 世界中のユーザが作成した作品を見てみよう

2007/06/25

Google 3Dギャラリーでは世界中のユーザが非常に多くの3次元モデルを公開しています。しかし、検索機能があまり充実しているとは言えないので、なかなかお目当てのものが見つからなかったり、以前見かけたものをもう一度探したいと思ってもなかなか見つけられないこともあるでしょう。そんなときに役に立つのが3Dギャラリーネットワークリンクとマイ3Dコレクションです。

3Dギャラリーネットワークリンクとは、Google Earthで現在見ている場所にGoogle 3Dギャラリーで公開されている3次元の建物モデルがあると、アイコンを表示して教えてくれるというものです。Google 3Dギャラリーネットワークリンクを利用するには、以下のWebページにアクセスし、ページ右上にある[ネットワークリンクをダウンロード]ボタンをクリックします。Google Earthが起動していないときは自動的に起動し、Google 3Dギャラリーネットワークリンクが読み込まれます。


>> http://earth.google.co.jp/3d.html


Google 3Dギャラリーネットワークリンクが読み込まれると、Google Earth上に家の形のアイコンが表示されます。3次元モデルに関する情報はインターネット経由で配信されるため、表示されない場合はしばらく待ってみましょう。もちろん、現在見ている場所に公開されている建物モデルがなければ何も表示されません。

現在見ている場所に建物モデルがあるときは、左下図のような青い家のアイコンが表示されます。このアイコンをクリックすると吹き出しが現われて、建物モデルの説明やリンク情報が表示されます。吹き出しの中にある[Google Earthで表示]をクリックすると、その建物モデルをGoogle 3DギャラリーからダウンロードしてGoogle Earthに表示することができます。




一方、マイ3Dコレクションは、Google 3Dギャラリーで公開されている3次元モデルを集めて独自のコレクションを作成する機能です。お気に入りの3次元モデルを車や家具などのカテゴリ別に登録しておけば、いつでも簡単に呼び出すことができます。また、3次元モデルと同様、コレクションは他のユーザにも公開されるので、他のユーザがすでに探したい3次元モデルと同じカテゴリのコレクションを作成している場合は、その中から探すと手早く見つけることができるかも知れません。

マイ3Dコレクションを作成するにはGoogleアカウントが必要です。Google 3Dギャラリーにログインし、ページ右上にある[マイ3Dコレクション]をクリックすると、3Dコレクションを作成したり編集するためのページが表示されます。また、自分の3Dコレクションに3次元モデルを追加するには、追加したい作品の詳細ページで、ページ下部にある[マイコレクションに追加]をクリックします。ちなみに、コレクションには他のユーザが作成したコレクションを含めることもできます。




このように、Google 3Dギャラリーや多くのWebサイトでGoogle EarthやGoogle SketchUp用の3次元モデルが公開されています。その中から筆者がおもしろいと思ったものをいくつかご紹介したいと思います。主に建物モデルの紹介となりますが、建物以外にも面白いものや役に立つものがたくさんありますので、探してみてください。

最初にご紹介するのは、タイムスケール機能を使用した3次元モデルです。あまり知られていないようですが、Google Earthには時間の概念もあります。時間軸に沿って図形や画像、3次元モデルの表示、非表示を切り替えることができる機能なのですが、これを利用すると簡単なアニメーションを作成することができます。

左下の画像は、タイムスケール機能を利用して作成されたロンドンにある世界最大の観覧車「ロンドン・アイ(London Eye)」のアニメーションです。タイムスケール機能を使用したKML/KMZファイルを開くと、Google Earthの右上に時間軸を操作するためのコントロールが現われ、スライダを動かしたり、コントロールの右端にある再生ボタンをクリックすると観覧車を回すことができます。右下の画像は同じ作者によるもので、Google Earthの中で小さい地球が弾んでいます。地面には弾む地球の影まで表示されています。




Google Earth Animations - barnabu.co.uk
>> http://www.barnabu.co.uk/animations/


今のところ、タイムスケール機能に対応したKML/KMZファイルを簡単に作成できるツールがないので、実際に作るのはなかなか難しいのですが、うまく利用すれば福岡ドームのような開閉式の屋根のある建物をアニメーション表示したり、都市が発達していく様子を時間軸に沿って表現するなど、さまざまな利用方法が考えられるでしょう。

ところで、この連載のタイトルは「Google Earthに3次元ビルを建てよう!」ですから、建物の3次元モデルを紹介しないわけにはいきません。下の画像はAIA(アメリカ建築家協会)がGoogleと提携し、創立150周年の記念行事の一環として、投票によって選ばれたアメリカ人の好きな150におよぶビルや橋などの3Dモデルを作成、公開したものです。この3DモデルはGoogle Earthの[特集コンテンツ]レイヤでも提供されていて、建物の3次元モデルだけでなく、外観写真や詳細な説明を見ることもできるようになっています。




America’s Favorite Architecture - Google 3Dギャラリー
>> http://sketchup.google.com/3dwarehouse/cldetails?mid=f1f2a06c4ad55c12f37f3fd3e02ceb6b


街区や地区レベルで建物モデルが作成、公開されている都市もあります。左下の画像は、ベルリンの経済振興公社であるBerlin Partner GmbHが作成、公開しているアドラースホーフ科学経済産業地(WISTA)の建物モデルで、内部まで入ることができる建物もあります。また、右下の画像は筆者が作成した大阪駅前のダイヤモンド地区およびその周辺17棟+αの建物モデルです。このように、アメリカやヨーロッパなどの多くの都市で建物モデルが公開されるようになってきています。




The 3D Model of Berlin on Google Earth - 3D Stadtmodell berlin
>> http://www.3d-stadtmodell-berlin.de/3d/en/seite0.jsp


Osaka, Japan ? Google 3Dギャラリー
>> http://sketchup.google.com/3dwarehouse/cldetails?mid=219b9bda2820ccfa799989b4d458bc8a


さて、12回に渡って連載してきた「Google Earthに3次元ビルを建てよう!」も今回で終わりです。いかがだったでしょうか? Google EarthやGoogle SketchUpが登場するまで、これほど多くの建物の3次元モデルがインターネット上で公開されるようなことはありませんでした。以前は非常に多くの時間や高価なシステムが必要だった都市の3次元モデルが、個人でも簡単に作成できる時代になったのです! これからもインターネット上ではさまざまなサービスや技術が登場することでしょう。皆さんもぜひ一度挑戦してみてください。ご愛読ありがとうございました。

(おわり)

●著者プロフィール●

SeaGate

大阪の建築設計事務所に勤務する一級建築士。Google SketchUpを使ってさまざまな3次元モデルを作成し、Google 3Dギャラリーに登録している。Google Earthに採用されたモデルには、大阪城国会議事堂など日本の代表的建築物のほか、蒸気機関車のC62などもある。SeaGate Blogを更新中。http://www11.plala.or.jp/seagate/


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