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【第9回】本格的な建物モデリングに挑戦しよう(その3)

2007/06/04

北面と西面ができたので、今回は屋根面を作成し、貼り合わせて建物モデルを完成させましょう。まず、屋根の上にあるヘリポートを作成します。このヘリポートのような回転体の作成には [Follow Me](フォローミー)ツールを使用します。 [Follow Me]ツール[Getting Started]ツールバーにはありませんので、[Large Tool Set]ツールバー[Modification]ツールバーを表示させるか、[Tools]メニューから[Follow Me]を選択します。

第8回のカーテンウォールと同様の手順でヘリポートの断面を垂直に立て起こし、回転の中心に[Circle]ツールで適当な大きさの円を描きます。円の面を削除して円周の線を選択し、[Follow Me]ツールでヘリポートの断面をクリックすると図のような形状のモデルができあがります。図のように面の色が青色になっている場合は面の表裏が反転していることを表しています。ヘリポートをすべて選択し、右クリックメニューの[Reverse Faces](面の反転)をクリックして面を反転させてください。




ヘリポートのように、一つしかないまとまったパーツはグループ化しておくと編集作業しやすくなります。ヘリポートをすべて選択し、右クリックメニューの[Make Group](グループ作成)をクリックするとグループ化することができます。ヘリポートを[Move/Copy]ツールで屋根面の所定の位置に移動し、[Push/Pull]ツールで吹抜部分を10,000押し込み、アンテナ架台を2つとも5,000押し出せば屋根面の完成です。




北面と西面、屋根面をそれぞれすべて選択してグループ化します。必ずしもグループ化しておく必要はありませんが、グループ化しておくと組立作業時の移動やコピーがやりやすくなります。ここまでの作業を行ったGoogle SketchUpのファイルを用意していますので、以下からダウンロードしてください。

>> sample02.skp




立面と屋根面ができたので、いよいよ建物モデルを組み立てていきます。北面と西面を垂直に立て起こし、L字型に組み立てて屋根面をのせます。北面と西面の対角に補助線を引き、2つの立面を選択して[Rotate]ツールで補助線の中点を基点に180度回転コピーして南面と東面を作成します。[Move/Copy]ツールと同様、[Rotate]ツール[Ctrl]キーを押すたびに回転と回転コピーが切り替わります。




組立作業が終わったので、4つの立面と屋根面を選択し、右クリックメニューから[Explode](分解)を選択してグループ化を解除します。北面と南面、西面の1階はピロティになっているので、ピロティ部分の床の線を[Eraser]ツールで削除し、東面1階はカーテンウォールなので左右両側とも写真画像を貼り付けます。

>> cw_east.jpg (東面カーテンウォール)




[Rectangle]ツール[Line]ツールでピロティ部分の柱や壁、天井を作図していきます。面が青色になった場合は、右クリックメニューから[Reverse Faces]を選択して面を反転します。作図できたら柱面と壁面には写真画像を貼り付け、天井面は[Paint Bucket]ツールで濃い灰色に塗ります。

>> wall_common.jpg (柱面・壁面)




アンテナ架台にアンテナを取り付けます。アンテナは地道に3次元モデルとして作成してもよいのですが、今回は背景部分を透明にした透過PNG形式の画像を利用して簡単に作成してみましょう。

[File]メニュー[Import…]をクリックし、[ファイルを開く]ダイアログでファイルの種類に[Portable Network Graphics (*.png)]を選択してアンテナの画像を読み込みます。この時、[ファイルを開く]ダイアログの右側のオプションボタンで必ず[Use as image]を選択し、今までのようにテクチャとしてではなくイメージ図形として読み込むようにしてください。

画像が読み込まれたら、アンテナ架台の大きさに合わせて拡大・縮小して配置し、[Move/Copy]ツールでもう一方の架台へコピーします。うまく配置できない時は、一度地面などに配置してから垂直に立て起こし、[Move/Copy]ツールでアンテナ架台へ移動するとよいでしょう。

>> antenna.png (アンテナ)




最後に[Orbit]ツールでさまざまな角度から眺めて正しくモデリングできたかチェックしましょう。無駄な線が残っている場合は[Eraser]ツールで削除し、色がおかしい部分は[Paint Bucket]ツールで塗りなおせば建物モデルの完成です。

[Camera]メニュー[Perspective](透視図)を選択し、[View]メニュー[Edge Style - Display Edges][Edge Style - Profiles][Axes]のチェックを外して線と輪郭線、座標軸を非表示にします。そして、[Shadows]にチェックを付ければ建物モデルが下の図のように表示されます。いかがですか? なかなかリアルに表現されているのではないでしょうか? 完成した建物モデルのファイルは以下からダウンロードすることができます。

>> sample03.skp




3回に渡って本格的な建物のモデリングに挑戦してきましたが、それなりに手順が多くてなかなか大変だったと思います。Google SketchUpで効率よくモデリングを行うには、グループとコンポーネントをうまく利用するのも一つのポイントです。皆さんも是非本格的な建物モデルの作成に挑戦してみてください。


※ 「【入門講座グーグルアースにビルを建てよう!」は、原則として毎週月曜日に更新します。

●著者プロフィール●

SeaGate

大阪の建築設計事務所に勤務する一級建築士。Google SketchUpを使ってさまざまな3次元モデルを作成し、Google 3Dギャラリーに登録している。Google Earthに採用されたモデルには、大阪城国会議事堂など日本の代表的建築物のほか、蒸気機関車のC62などもある。SeaGate Blogを更新中。http://www11.plala.or.jp/seagate/


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