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【第4回】3次元モデルに色や写真を張り付けてみよう

2007/04/23

前回と前々回は、簡単な3次元モデルの作成に挑戦してみました。とても簡単に3次元モデルが作成できるので驚かれた方も多いのではないでしょうか? 今回は、作成した3次元モデルに色やマテリアル(材質)、外観写真などを張り付けて、少し本物の建物らしく仕上げてみましょう。

まず、これまでと同様の手順で直方体を作成しますが、今回は建物を作るので正確に寸法を指定します。 [Rectangle]ツールで1点目をクリックし、マウスを右奥に少し動かしてからキーボードで[33000, 54000][Enter]
(注:[Enter]とは「Enterキー」を押すことを意味します)と入力します。すると、ステータスバーの右端にあるVCB(値制御ボックス)に入力した値が表示され、正確に幅(X方向)33m、奥行き(Y方向)54mの長方形を作図することができます。

[Push/Pull]ツールも同様に、押し出す面をクリックし、マウスを少し上方向に動かしてから[89000][Enter]と入力すると正確に89m分押し出すことができます。ちなみに数値の後に単位を付けて[89m][Enter]と入力すれば、既定の寸法単位以外の単位を指定することもできます。直方体が画面からはみ出してしまった時は、[Zoom Extents]ツールで全体を表示させます。

直方体が出来たらパラペット部分を作成します。屋根面が見えない時は、[Orbit]ツールなどで視点を移動してください。 [Offset]ツールで直方体の上面をクリックし、マウスを面の中心方向に動かしてから[800][Enter]と入力すると上面の辺が指定した寸法でオフセットされます。 [Push/Pull]ツールで内側の面をクリックし、マウスを下方向に動かしてから[1200][Enter]と入力すれば建物の完成です。



次は、完成した建物に色やマテリアルを適用してみます。色やマテリアルの適用は [Paint Bucket]ツールで行います。その前に、Google SketchUpのWebサイトで配布されている追加のマテリアルライブラリをダウンロードしてインストールしておきましょう。標準ではインストールされない多数のマテリアルを追加することができます。

Webブラウザで下記のWebサイトにアクセスし、ページの一番下にある[Materials]から[Materials Bonus Pack]をクリックして追加のマテリアルライブラリをダウンロードます。ダウンロードやインストール方法は、第1回目で説明したGoogle SketchUpとほぼ同じです。ちなみにこのページでは、家具や添景などのSketchUpに配置して利用できる多数のコンポーネント(部品)をダウンロードすることもできます。

>> http://sketchup.google.com/bonuspacks.html

ツールバーの [Paint Bucket]ツールをクリックすると下の図のような[Materials](マテリアル)ブラウザが表示され、マウスポインタがペンキ缶のアイコンになります。[Materials] ブラウザのドロップダウンリストで[Colors]を選択して好きな色を選び、建物の壁面などをクリックするとペイントソフトのように簡単に色を塗ることができます。




また、ドロップダウンリストから[Translucent](半透明)や[Tile](タイル)などを選択すると、面を半透明にしたりタイル模様にするなど、さまざまな材質感を適用できることがわかります。

このように、Google SketchUpにはたくさんの色やマテリアルがライブラリとして用意されていて、一度使った色やマテリアルは現在の3次元モデルに取り込まれてファイルに保存されます。そのため、同じマテリアルライブラリを持っていない人でも、正しい色やマテリアルが再現できるようになっています。なお、現在の3次元モデルに取り込まれている色やマテリアルは、[Materials] ブラウザの家の形をしたアイコンをクリックすると表示されます。

Google SketchUpでは、あらかじめ用意されているマテリアルライブラリからだけでなく、自分で作成したマテリアルの画像やデジタルカメラで撮影した外観写真などを3次元モデルに張り付けることができます。ここでは、デジタルカメラで撮影した外観写真を張り付けてみることにしましょう。なお、ここで使用している画像は、下の画像をクリックするとダウンロードできますので、実際に試してみてください。

side.jpg front-rear.jpg


画像を張り付けたい外壁面を選択し、[File]メニュー[Import]をクリックします。[ファイルを開く]ダイアログ[ファイルの種類][JPEG Image (*.jpg)]を指定して張り付ける外観写真を選択します。この時、[ファイルを開く]ダイアログの右側のオプションボタンで必ず[Use as texture](テクスチャとして使用)を選んでから[OK]ボタンをクリックしてください。



マウスポインタに選択した画像が読み込まれるので、画像を張り付けたい外壁面の左下と右上の頂点を順番にクリックすると画像が張り付けられます。同様の手順ですべての外壁面に対応する画像を張り付ければ、ちょっと本物っぽい建物モデルの出来上がりです。どうですか? とってもお手軽で簡単ですね。もちろん、色やマテリアル、写真を張り付けた面を後から編集することもできます。



ところで、建物をデジタルカメラで撮影する場合、どうしても見上げて撮影することが多くなるので、建物がゆがんで写ってしまうことが少なくありません。張り付ける写真がゆがんでいると奇妙な建物モデルに見えてしまうので、「神崎洋治の建築写真レタッチ講座」などを参考にして、画像をレタッチソフトで補正してから張り付けるようにしてください。

神崎洋治の建築写真レタッチ講座
>> http://blog.nikkeibp.co.jp/kenplatz/it/retouch/092033.html

また、「GML Texturizer」というGoogle SketchUpのプラグインソフトもあります。このソフトウエアは写真から面に張り付けたい部分を選択するだけで、指定した面にぴったりフィットするように変形して張り付けてくれるので、レタッチソフトで補正するのが面倒だと言う人は、試してみるのも良いでしょう。

GML Texturizer
>> http://research.graphicon.ru/index.php?option=com_content&task=view&id=85


※ 「【入門講座グーグルアースにビルを建てよう!」は、原則として毎週月曜日に更新します。

●著者プロフィール●

SeaGate

大阪の建築設計事務所に勤務する一級建築士。Google SketchUpを使ってさまざまな3次元モデルを作成し、Google 3Dギャラリーに登録している。Google Earthに採用されたモデルには、大阪城国会議事堂など日本の代表的建築物のほか、蒸気機関車のC62などもある。SeaGate Blogを更新中。http://www11.plala.or.jp/seagate/


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<コメント(旧システムへの投稿分)>

●外観写真をクリックしてもダウンロードが出来ません、現在はどうすればダウンロードできますか。
投稿者: 倉田 和夫 | 2008年02月07日 09:46

家入 龍太ケンプラッツ

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