土構造物、トンネルの大規模修繕イメージ

 土構造物では、1991年以前に施工した旧タイプのグラウンドアンカーの健全度が低下している。そのため、防食機能の高い新タイプのアンカーを増し打ちすることで、切り土法面の長期安定性を確保する。

 トンネルでは泥岩や凝灰岩など長期的にみて強度が低下したり膨張したりする岩種で、インバートを設置していない例が多い。まだ変状が出ていないトンネルでも、同様の岩種にはインバートを設置し、閉合構造とする。

■グラウンドアンカーの増し打ちのイメージ
(資料:東日本、中日本、西日本高速道路会社)
(資料:東日本、中日本、西日本高速道路会社)

■片側車線規制によるインバート設置のイメージ
(資料:東日本、中日本、西日本高速道路会社)
(資料:東日本、中日本、西日本高速道路会社)

 トンネルの大規模修繕では、東日本高速道路が管理する北陸自動車道の正善寺トンネルや長野自動車道の一本松トンネルが代表的な候補として考えられている。