橋やトンネルのニーズが大


 アンケートではICT活用のニーズが高い構造物の種類も聞いている。その結果、材料別ではコンクリート構造物が88.6%で最も多く、鋼構造物が72.0%でこれに次いだ。土構造物は40.9%にとどまった。

 構造物種別でもICT活用のニーズを確認したところ、最も多かったのは橋の88.6%だった。これにトンネルが79.5%で続いた。このほか、ICT活用のニーズが高いという評価を得たのは下水道や水道などの管路で、56.8%を占めた。舗装や堤防・防波堤、地盤は4割未満だった。橋やトンネルは道路などのインフラの要所となるうえに、単体の構造物が多く、管理箇所を絞り込みやすいといった点が影響したとみられる。

(資料:日経コンストラクション)
(資料:日経コンストラクション)

 アンケートでは、今後、どのような計測・解析技術の利用価値が高まると考えるのかも調べた。価値が高まると思う回答者が最も多かった技術は変位測定で、68.9%に達した。このほか、利用価値の高まりを指摘する回答者が過半となった技術は、ひずみ・応力測定とカメラ調査・画像解析だった。

(資料:日経コンストラクション)
(資料:日経コンストラクション)