桁を継ぎ足しさらに送り出す

 架設計画全体の概略は次のとおり。まず今回送出した内回り、既に送り出した外回りの本線2本の桁の後ろに、構台上で桁を継ぎ足して組み立て後、さらに送り出して京急線と国道15号、JR貨物線の向こうに到達させる。ここからは構台上で組み立てたその他の桁を、既に架けた桁の上を利用して送り出し、所定位置で横取りして架けていくというものだ。途中からは反対側(生麦ジャンクション側)にも構台を設置して施工効率の向上を図るという。

桁架設方法区分図
桁架設方法区分図(資料:鹿島・前田建設工業・京急建設JV)
(資料:鹿島・前田建設工業・京急建設JV)

桁架設全体ステップ図
桁架設全体ステップ図(資料:首都高速道路会社)
(資料:首都高速道路会社)

 概略を説明してみると上のとおりだが、具体的に考えるとプロセスはやはり込み入っている。送り出しは横断勾配が付いたままで可能だが、縦断勾配は水平に送り出した後に所定の高さまで降下させなければならない。勾配の付いたその上で横取り架設をしていくことになるが、横取りは水平に移動させるのでレベルを調整する架台などが必要になる。そして最終高さ・勾配までの降下作業がある。

 全部で7本の桁の総重量は約8200t、架設は2016年までかかる。