直下に鉄道10線・国道の大動脈

 この架設現場は、鉄道10線と国道15号を一気にまたぐ。鉄道は、JRの横須賀線、東海道線、京浜東北線のそれぞれ上下線6線と、京浜急行線の本線2線、JRの貨物線(高島線)上下線2線の計10線だ。これらの上空には最終的に、長さ約250m、3~4径間の桁が架かる。桁の数は、本線の外回り、内回りと、本線につながるランプ桁3本、街路桁2本の計7本だ。

 取材した9月26日未明は、本線内回り桁の初回送り出しで、JR旅客6線を一夜でまたいだ。大きなカーブを伴う難しい区間でもあり、様々な施工技術を投入しているという。

2013年2月22日に撮影した現地の全景。このとき既に本線外回りの桁送り出しが行われていた(写真:勝田尚哉)
2013年2月22日に撮影した現地の全景。このとき既に本線外回りの桁送り出しが行われていた(写真:勝田尚哉)

取材当夜の2013年9月26日未明には、横浜側の本線内回りの桁がJR旅客6線を一気に跨いで送り出された。上の写真と同日の2013年2月22日撮影(写真:勝田尚哉)
取材当夜の2013年9月26日未明には、横浜側の本線内回りの桁がJR旅客6線を一気に跨いで送り出された。上の写真と同日の2013年2月22日撮影(写真:勝田尚哉)

完成後は、高速道路と鉄道、国道が交差し、これだけ込み入ったものになる(資料:鹿島・前田建設工業・京急建設JV)
完成後は、高速道路と鉄道、国道が交差し、これだけ込み入ったものになる(資料:鹿島・前田建設工業・京急建設JV)

周辺も含めた鉄道交差部新設工事の概要図。港北ジャンクション(JCT)方面からトンネル区間を出てすぐ、高架で生麦JCTに向かう区間だ(資料:首都高速道路会社)
周辺も含めた鉄道交差部新設工事の概要図。港北ジャンクション(JCT)方面からトンネル区間を出てすぐ、高架で生麦JCTに向かう区間だ(資料:首都高速道路会社)