建設費は1260億円と試算

 これらの建設費は、既存の豊洲駅の改良費用などを含め、概算で約1260億円。試算では新たな路線の利用者に、加算金として最大で70円の負担を求めることによって、開業から29年で収支を黒字に転換できる結果が得られた。

写真の右下が東西線東陽町駅の出入り口。出入り口の左の道路は都道465号線(写真:山崎 一邦)
写真の右下が東西線東陽町駅の出入り口。出入り口の左の道路は都道465号線(写真:山崎 一邦)
江東区千石付近の様子。東陽町駅と住吉駅は、いずれも都道465号線に面して出入り口を設けており、同道の直下に地下鉄を整備した場合、中間駅の1つは千石付近になるとみられる(写真:山崎 一邦)
江東区千石付近の様子。東陽町駅と住吉駅は、いずれも都道465号線に面して出入り口を設けており、同道の直下に地下鉄を整備した場合、中間駅の1つは千石付近になるとみられる(写真:山崎 一邦)

 ただし、現在の豊洲駅と住吉駅間の運賃は、大手町駅を経由するルートで190円。試算では新しい路線を利用すると走行距離が短くなるので、距離に応じた運賃は160円になる。江東区によれば、利用者の負担はこの運賃に70円加算されて230円になるので、現行の運賃との差は最大で40円になるという。