270tの橋桁がお台場を走り、橋を渡る
多軸台車は東側橋上に移動する前に路上で、ブロック桁4を既に支えている2号台車と3号台車に加え、セッティングビームの両端を1号台車と4号台車でそれぞれ支え、4点支持にして東側橋を渡る準備をした。東側橋への荷重負担を分散させるためだ。
また先頭の1号台車はやはり東側橋への荷重負担を軽減するために、最終的な2点支持には能力が足りない小型軽量の台車にした。1号台車は東側橋を渡った後、大きな5号台車に置き換える算段だ。最後尾の4号台車は最後まで東側橋上に進入しないので、初めから2点支持用の大きな台車にしている。
ブロック桁4の本体は長さ約50メートルで重量約270t、セッティングビームは両端合わせて約50tあり、組み上がった状態の構造全体では長さ65m、320tに及ぶ。午後10時45分頃、ブロック桁4は東側橋に向けて動き始めた。
多軸台車による移動中は、ブロック桁の構造に良くない応力が生じないように4台の台車全ての反力を監視し続けた。さらに、東側橋のたわみ計測も同時に実施した。ブロック桁と東側橋の両方をリアルタイムで監視しながら台車を走行させていった。