環状第2号線を直下に通す

環状第2号線の計画図
環状第2号線の計画図(資料:東京都)
(資料:東京都)

 この工事箇所は、首都高八重洲線と環状第2号線の交差部にあたる。環状第2号線は、東京都江東区有明を起点に、中央区や港区などをへて千代田区神田佐久間町に至る全長約14kmの都市計画道路だ。虎ノ門から神田佐久間町までの約8kmは外堀通りとして供用されているほか、有明から豊洲までの区間も既に完成している。

 残る虎ノ門─豊洲間の道路形式について、1998年に汐留─虎ノ門間を地下トンネル方式(延長約1.9km)に、2007年に晴海─汐留間の隅田川以東を橋梁・高架方式とする都市計画変更が決定し、現在の計画となっている。ちなみに、虎ノ門地区では地下トンネルと一体で超高層ビル「虎ノ門ヒルズ」が建設中だ。

 工事箇所である両線の交差部、汐先橋交差点で環状第2号線は地下を通る計画になっている。首都高は高架橋なので道路自体は抵触しないが、橋脚の基礎がぶつかってしまう。そこで、首都高八重洲線の橋脚の位置を環状第2号線のトンネルに掛からないようにするために、2012年7月から13年12月まで約18カ月(予定)にわたって、八重洲線の汐留─新橋間を通行止めにして高架橋を架け替えることになった。

既設および新設橋脚の平面配置図
既設および新設橋脚の平面配置図(資料:首都高速道路会社)
(資料:首都高速道路会社)