小田急電鉄は1月31日、東北沢、下北沢、世田谷代田の3駅について、地下ホームの供用開始を発表した。3月22日の終電後に切り替え工事を実施し、翌23日の始発列車から地下ホームの利用を開始する。今後は、さらに地下駅舎などの建設を進める計画だ。

下北沢駅の駅舎イメージ(画像:小田急電鉄)
下北沢駅の駅舎イメージ(画像:小田急電鉄)

 この事業は、同社が東京都と進めている「小田急小田原線(代々木上原~梅ヶ丘駅間)連続立体交差事業および複々線化事業」の一環。事業区間は約2.2km(複々線化区間はこのうち約1.6km)で、地下化によって、区間内の踏み切り9カ所がすべて消える。

 同社は、東京都の都市計画事業である「連続立体交差事業」に伴う格好で、複々線化事業を行ってきた。新宿を起点に世田谷代田以遠で先行して、喜多見―和泉多摩川間が1995年3月に立体化で踏み切り13カ所を廃止し、97年6月に複々線化。世田谷代田―喜多見間は2002年12月に立体化で踏み切り17カ所を廃止し、04年11月に複々線化した。東北沢―和泉多摩川間の複々線化事業に関する同社の総投資額は、約3000億円に及ぶ見込みだ。