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「勉強になりました」、篠山氏をうならせた現場

2012/06/20

日経コンストラクションは2010年1月から不定期で「現場紀信」を連載している。2012年6月25日号では、15現場目となる「さがみ縦貫道葉山島トンネル」(相模原市)を取り上げた。発破NATM工法で約67m2の内空断面積を掘り進む現場を前に、写真家の篠山紀信氏はあることにチャレンジする。発破の瞬間の撮影だ。その瞬間を写真に収めるまでの軌跡を紹介する。

切り羽監視員を撮影する篠山氏(写真:日経コンストラクション)

 写真家の篠山紀信氏が現場を撮影したのは4月の下旬。現場に到着したときは、発破とずり出しが終わった後だった。鋼製支保の立て込みが始まり、吹き付けコンクリートの施工、ロックボルトの挿入、削孔、装薬と、様々な作業が眼前で繰り広げられる。

 「トンネルは別世界。地上とは違う。信じられないほど大きなタイヤの重機が近くを通って自分が小人になったみたい。不思議な空間だった」(篠山氏)。

 篠山氏はカメラを手に一心不乱に撮影を続けた。切り羽の監視員が付けているバックプロテクターを「宇宙服みたい」、ジャンボドリルを「ガンダムみたい」と、独特の表現を用いながらシャッターを切る。

 一連の作業工程を撮り終えて、撮影していない作業は発破だけとなった。「トンネル内の工事写真は、いろいろとあるけれど、クライマックスの発破の写真はなかった。どうしてもそれが撮りたいと思った」と篠山氏は話す。

 現場の好意と協力もあって、トンネル内の避難場所で待機し、カメラだけを表に出して遠隔操作で撮影するという条件で撮影の許可が下りる。篠山氏が発破に立ち会うのは、もちろんこれが初めてだった。見たこともない発破を一発勝負で撮影しなければならない。トンネル内の暗さを考慮して篠山氏は、シャッターを開けっ放しにして発破の瞬間を撮影した。

 ところが、カメラの液晶モニターに写った画像は、周りの光を予想外に感知したせいか、露出オーバーで真っ白だった。

「僕が思っていたものとは全然違っていた」(篠山氏)。

ずり出し作業を撮影する篠山氏(写真:日経コンストラクション)

真鍋 政彦日経コンストラクション

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