発注者の「信頼」が厚くなる、技術士が役立つ理由

2012/02/03

資格実態調査
調査
コンクリート診断士
コンクリート診断
資格
技術士

 ケンプラッツ読者を対象に実施した資格実態調査で、土木分野の回答者が最も役立つ資格としたのは「技術士(建設部門)」だ。理由を挙げた自由意見を分類・整理してみると「発注者からの信頼」や「社内外からの信頼」が得られるとの回答が際立っていた。「技術者として一目置かれる存在になれる資格」といってもいいだろう。

 具体的な役立つポイントを読み解くために、まずは「発注者からの信頼」を挙げたコメントから見ていこう。なお、回答者プロフィルの項目は、(年齢/勤務先/主な業務/勤務先の従業員数/勤務先の所在地/取得済み資格)を記している。

発注者からの信頼

  • 顧客に対する説明において、名刺に「技術士」と書いてあるだけで、説明内容をしっかり聞いてくれるようになった。
    (30歳代/総合建設会社/施工管理/10〜49人/栃木県/
    技術士(建設部門)、コンクリート主任技士、コンクリート技士、一級土木施工管理技士)
  • 建設関連では、誰もが認める国家資格であるため、初対面のクライアントからも信頼が容易に得られるように感じる。
    (50歳代/建設コンサルタント/調査・企画/10〜49人/大阪府/
    技術士(建設部門)、一級土木施工管理技士、RCCM、地質調査技士)
  • 取得前に比べると顧客の印象が良く、業務上の提案がしやすくなった。
    (30歳代/建設コンサルタント/土木設計/100〜499人/宮城県/
    技術士(建設部門)、測量士、技術士補、一級土木施工管理技士)

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 名刺に書いてあるだけで、発注者の信頼が増す資格は、そうはないだろう。しかも、こうしたコメントを発しているのが、いくつも資格を持つ実務者だから説得力がある。

社内の見る目も変わる

 信頼は、発注者にとどまらない。協議の相手、近隣、技術者仲間、さらには社内の上司の見る目も変わるという。信頼を得ることで、「提案がしやすい」「話を聞いてもらえる」「言葉に重みが出る」など、仕事が進めやすくなる。さらに、「重要な業務に携わる」「責任が大きい」など、やる気の面でもプラスに働いていることが伺える。

社内外からの信頼

  • 発注者や近隣、社内などから信頼を得ることができる。
    (40歳代/総合建設会社/施工管理/1000人以上/山梨県/
    技術士(建設部門)、一級建築施工管理技士、コンクリート主任技士、コンクリート技士、VEリーダー・VEスペシャリスト・CVS、測量士、技術士補、一級土木施工管理技士、プレストレストコンクリート技士ほか)
  • 対外的な協議などにおいて相手に技術力があると判断してもらえ、協議がスムーズに行える。社内的に技術力を持っている証として一目置かれ、重要な業務に携わる機会が増える。
    (30歳代/高速鉄道など/調査・企画/1000人以上/埼玉県/
    技術士(建設部門))
  • 顧客や取り引き業者、会社の上司の自分に対する接し方が、まるで変わった。自分に自信がついた。
    (40歳代/総合建設会社/積算・見積/500〜999人/東京都/
    技術士(建設部門)、一級造園施工管理技士、コンクリート診断士、コンクリート技士、一級土木施工管理技士)
  • 技術者同士の信頼関係の構築に役立っている。
    (30歳代/地方自治体/調査・企画/1000人以上/東京都/
    技術士(建設部門)、技術士(総合技術監理部門)、測量士、技術士補、一級土木施工管理技士)
  • 社外での説明などで、技術士ということで言葉に重みが出る。論理的思考が身についたことで、相手を納得させやすくなった。
    (40歳代/総合建設会社/研究・技術開発/1000人以上/東京都/
    一級建築士、技術士(建設部門)、宅地建物取引主任者、技術士補、一級土木施工管理技士ほか)
  • 社内外においてあらゆる面で評価が高い。と同時に責任も大きい。
    (40歳代/総合建設会社/その他の技術職/500〜999人/奈良県/
    技術士(建設部門)、一級建築施工管理技士、コンクリート診断士、コンクリート技士、測量士、福祉住環境コーディネーター、技術士補、一級土木施工管理技士、RCCMほか)

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読者のコメント (4 件)  ※[ログイン]すると全文表示、投稿・投票ができます
いくつか技術士を取得している。コンサルタントから公務員に転職した、現在事務職採用であり、転職の必要条件ではなかったが、いくらかは役にたったと思う。
日常業務では、委託先との協議等で技術的に対等な対応がしやすい。(相手が構えてくる)
転職後も自己研鑽を図る上でモチベーションの維持に役立っている。

また、実態としてはあるのだろうが、「貸せる」という回答があったが、技術者倫理としていかがなものか。
(2012/02/09 12:17)

 このコメントが 参考になった:4 参考にならなかった: 0
土木の1級建築士みたいなもんですか?
(2012/02/06 18:09)

 このコメントが 参考になった:2 参考にならなかった:6
私も、10年前に技術士を取得し当初はクライアントとの打ち合わせにあまり変化が無かった。しかし、ここ数年の建築設計者としてだけでなく、エンジニアリングにも対応出来ると理解が深まり、業務の幅が広がった事は確かです。色々なご意見は有ろうかと思いますが、必要な資格と私は今もって、感じております。
(2012/02/03 19:45)

 このコメントが 参考になった:8 参考にならなかった:2
一級建築士と技術士の国家資格としての格差は、この内容では、技術士のが上ということを、いいたい庸にしか聞こえない。
(ソマリパパ 2012/02/03 09:42)

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