写真家の篠山紀信氏が東日本大震災を独自の視点で表現した写真集「ATOKATA(あとかた)」(日経BP社刊)がもうすぐ書店に並ぶ。11月21日の発売に先立って、写真集に収録した写真の一部を紹介する。
震災から50日後に被災地に入った篠山氏は、猛威を振るった自然の力を畏怖する境地を得て、繊細で静けさが漂う写真集を完成させた。篠山氏の新境地とも言える作品となっている。
写真集の判型は292mm×362mmの大判。被災地の写真約100点、肖像写真約20点を収録している。アートディレクターは奥村靫正氏(TSTJ)。
篠山氏による被災地の撮影は、日経コンストラクションの不定期連載コラムである「現場紀信」の企画としてスタートした。「現場紀信」は、篠山氏が独自の視点で建設現場を撮影するグラビア欄で、日経コンストラクションの最新号11月14日号には写真集「ATOKATA」に収録した写真の一部を掲載している。