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被災地発:仙台の地下鉄で橋脚約50本と桁受け部6カ所が損傷

2011/03/31

 東日本大震災によって、仙台市内を走る地下鉄南北線の構造物が損傷した。仙台市によると、構造物の崩壊や落下はなかったものの、七北田(ななきた)公園高架橋や七北田川橋梁などでは、橋脚約50本と橋桁を固定する桁受け部6カ所に、ひび割れなどが発生した。復旧に当たっては、3月中に調査と設計をして、4月から本格的な工事に着手する予定。資材は確保している。

七北田川に架かる七北田川橋梁。この先に、七北田公園高架橋がある(写真:中川 美帆)

七北田川橋梁。桁受け部のコンクリートが剥がれて、鉄筋が露出している(写真:中川 美帆)

 復旧工事の期間は、着工から約2カ月間を見込む。目標とする5月末の運転再開に間に合わせるため、構造物の復旧と並行して、軌道の補修や架線の復旧作業をする予定だ。

 南北線の八乙女駅では、上屋を支えるH形鋼の柱を、長さ約50cmのアンカーボルトで固定している。このアンカーボルトで、破断が17本、曲がり破損が29本見つかった。破断した17本は、コンクリートや鋼材で落下防止の応急処理を施して、3月20日に完了した。

 八乙女駅の高架橋や、八乙女駅の南側にある仙台川橋梁と杉ノ田高架橋の桁受け部でも、ひび割れなどの損傷が見つかった。

 復旧工事を担当する施工会社は、七北田公園高架橋と七北田川橋梁が鴻池組、八乙女駅の上屋と八乙女駅の高架橋、仙台川橋梁が銭高組、杉ノ田高架橋が大成建設に決まった。

 南北線は、富沢駅から八乙女駅までが1987年に開業し、延伸した八乙女駅から泉中央駅までは92年に開業した。3月30日時点で、台原駅から泉中央駅の間は、構造物の損傷によって地下鉄の運行を見合わせている。この区間では、3月14日から無料バスを運行している。

地下鉄南北線の路線図。台原駅―富沢駅間は、3月14日から折り返し運転を始めた。当初は8分間隔の運行だったが、3月28日以降は、平日午前7時30分から8時30分までは6分間隔で運行している(資料:仙台市交通局)

八乙女駅から泉中央駅方向に8分ほど歩いた場所にある七北田公園高架橋(写真:中川 美帆)

七北田公園高架橋(写真:中川 美帆)

七北田公園高架橋。コンクリートが剥がれ落ちたり、漏水したりしている(写真:中川 美帆)

八乙女駅の上屋(写真:仙台市交通局)

八乙女駅の上屋の基礎が損傷(写真:仙台市交通局)

八乙女駅の外。地盤が陥没している(写真:中川 美帆)

八乙女駅の外(写真:中川 美帆)

八乙女駅前の停留所で、台原駅に向かう無料バスに乗車。無料バスは、約15分間隔で運行している。土曜日の26日の昼間、車内は超満員だった(写真:中川 美帆)

中川美帆=フリーライター日経コンストラクション

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