高速無料化はどう進める?

――まず、高速道路の無料化についてだが、馬淵副大臣は今後どのような形で進めるつもりか。

馬淵 無料化の進め方ですが、マニフェストに記載されていますように、段階的実施の中で社会的な影響を考慮しつつ実施するということであります。影響を考慮する方法として一つは社会実験がございます。今後は、社会実験をどのように進めていくのか。例えば、割引率なのか、区間であるのか、あるいはまた違った方法も含めまして、今後、具体的な検討を行っていくところであります。

――高速道路無料化について世論調査では否定的な声も上がっているが、考慮するのか。

馬淵 批判に上がっているのは、無料化ということがある意味、極めて象徴的な部分で取り上げられている部分があると思うんです。全体像が見えないということで不安を助長していると思いますので、しっかりと解決するために具体的な工程やプロセスをしっかりと明示すべく検討を始めたところです。

――副大臣ご自身は、無料化すべきだと思っているか。

馬淵 段階的実施、無料化というマニフェストに掲げた政策の根本となる「高速道路政策大綱」は、私が事務局長でまとめたものですから、しっかりと推進するということであります。

――関連するが、現在実施している1000円割引の費用対効果、CO2の排出を含めて検証する必要があると思う。いつごろまでに試算結果を公表するのか。

馬淵 1000円割引の影響評価に関しては、CO2ならびに他の公共交通機関への影響、様々な観点で総合的にわが国土交通省がしっかりと把握すべきものとして理解しております。このことに関しては、私の方で既に検討の指示をしておりまして、これもスタートしております。具体的にいつとは、いまの段階では申し上げられませんが、まずはこうした検討を行っているということはお伝えしておきたいと思います。