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編集長が語る日経コンストラクションの見どころ

CIM導入で「見えないものが見えてくる」

2013/06/21

 建築分野ではBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の活用が進んでいますが、土木でもようやくCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)が動き始めました。CIMとは、計画、設計、施工、維持管理それぞれの段階で、三次元モデルデータを共有しながら建設プロジェクトを進めていく仕組みです。

 国土交通省は昨年度、設計を対象に11件の試行業務を実施し、今年度はそのうち7件が施工段階の試行に移ります。またこれとは別に、建設会社が独自に建設現場で三次元モデルを活用する事例も目に付くようになってきました。

 とはいえ、CIMという言葉になじみがない方も多いのではないかと思います。そもそもCIMとは何なのか。導入してどんなメリットがあるのか。具体的に仕事はどう変わるのか――。そうした疑問に答えるべく、日経コンストラクションでは6月24日号で、特集「加速する『現場のCIM』」を企画しました。


日経コンストラクション2013年6月24日号特集「加速する『現場のCIM』」から

 特集の冒頭では、施工に三次元モデルを活用している黒目橋調節池3号池(東京都東久留米市)の事例を取り上げています。この現場では、例えば柱と梁の多いSRC(鉄骨鉄筋コンクリート)構造物の構築に当たり、鋼材や鉄筋の干渉を防ぐために三次元モデルを使った事前チェックを実施しています。

 三次元モデルを大型ディスプレーに映しながら元請けと下請けが打ち合わせして、施工方法や手順を事前に確認。手戻りが減っただけでなく、下請け会社からの新たな施工方法の提案もあるなど、効果は大きかったようです。二次元の図面では見えていなかった鉄筋の干渉具合を「可視化」したことで、イメージを共有しやすくなったわけです。

 三次元データの作成に手間がかかりすぎるなど、現状ではCIMの活用について課題が多い点も否めません。ですが、まだCIMの導入は始まったばかり。課題もメリットも、使ってみて初めて実感できるといえます。まずは身近なところから、少しずつ導入が広がってくればと思います。

野中 賢=日経コンストラクション編集長日経コンストラクション

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