今年の土木界の大きな話題の一つとして、技術士試験の大幅改正が挙げられます。総合技術監理部門以外の部門では、昨年までは論文形式で出題されていた必須科目(いわゆる一般論文)が、今年から択一式の問題に変更されます。また、選択科目(いわゆる専門論文)でも、試験で問われる内容が変わるとともに、論文の分量が増えます。受験者は、これまでとは違った準備をする必要に迫られます。

 土木の世界に身を置く人にとって、技術士などの資格は仕事をするうえで欠かせないツールです。日経コンストラクションでは毎年、資格をテーマとした特集記事をお届けしていますが、今年は2月11日号で「資格で輝く土木人生」と題した特集を企画しました。


日経コンストラクション2013年2月11日号特集「資格で輝く土木人生」から
日経コンストラクション2013年2月11日号特集「資格で輝く土木人生」から

 「資格=仕事のツール」であることは間違いありませんが、資格を取るメリットはそれだけにとどまりません。特集記事では、技術士、コンクリート診断士、一級土木施工管理技士などの資格を取得して、それを自分の人生に役立てている人に取材しました。技術士を生かし、60歳を超えても復興に力を尽くす技術者、ピアニストへの道を捨ててまでコンクリートに携わることを志し、コンクリート診断士を取得して活躍する女性技術者など、資格を生かして豊かな人生を送っている10人の生き様を描いています。

 また、特集の後半では、「土木関連資格ガイド2013」として、技術士、コンクリート診断士をはじめとした21の資格について、今年の試験スケジュールや直近の合格率、出題傾向などを掲載しました。なかでも、大改正となった技術士試験については4ページを割いて、新制度の詳細や予想される出題傾向などもまとめています。連載「技術士一直線2013」と併せてお読みください。日経コンストラクションでは今後も、みなさんの資格取得をサポートしていきたいと考えています。