日経コンストラクション1月23日号の特集は「資格が取れる習慣」。土木技術者に人気が高い技術士、コンクリート診断士、一級土木施工管理技士の三つの資格を取り上げて、試験合格に効果のある習慣や勉強法を探りました。

 受験指導の達人たちが開陳する試験合格の王道は、ぜひご一読いただき、ポイントを押さえてほしいところです。加えて、延べ500人以上の合格者から収集した成功体験も、受験者には参考になると思います。

 延べ500人以上の合格者に「どんな時間に試験勉強をしたか」と尋ねたところ、「勤務先からの帰宅後に」(35%)と「休日にまとめて」(32%)という回答が多数を占めました。「通勤時間を利用して」(13%)や「昼休みや業務の休憩時間に」(8%)など、仕事の合間や移動時間を有効に活用した人も少なくありません。「早起きして出勤前に」との回答も7%ありました。

 合格者の一人ひとりが明かしてくれた勉強法には興味をそそられます。例えば、「ノートなどにまとめた内容をスマートフォンに自分の声で吹き込んで、毎日聞いていた」との20代の記述には、思わず頬が緩みました(私自身、切羽詰った試験前に、覚えたいことをカセットテープに録音してラジカセで聞いたことがあります)。

 「記憶力が衰えていることを認識し、とにかく毎日学習することを心掛けた」との50代の記述は、読みながらうなずいてしまいました。記憶力が衰えがちな私のような年代からすると、気になる内容です。

 受験する方々は、生活習慣や勤務形態も違えば年齢や性格も違うわけですから、それぞれに合った勉強法を見つければいいのだと思います。早起きして出勤前に勉強するなんて、私にはとてもできそうにありません。

 特集では、資格取得に費やした金額や合格までに要した期間、試験勉強の手段などに関する調査結果も掲載しています。受験指導の達人たちが勧める効果的な勉強法をつかんだうえで、自分なりの勉強法を見つけてください。